2016.07.20 ( Wed )

僕のクラスにプロのユーチューバーがいた件:友達申請してみたら…


youtuber
大学になるといろんな友達ができますが、自分の友達の中でひときわ異彩を放っているのが、語学が同じクラスの仲間の存在です。

彼は大学では普通の素振りをしていますが、実はYoutubeに動画をアップすることで生計を成り立たせている「職業Youtuber」なのです。

 

最近ではYoutuberという言葉は当たり前に聞くようになりましたが、実際に「本物のYoutuber」が友達に居るケースはものすごくレアなケースではないでしょうか。

 

Youtuberを見つけた瞬間

 

Youtubeには誰でも自由に投稿することができ、その視聴回数に応じて広告収入が得られるシステムで、「誰もが放送局を持てる」イメージのものです。

最近はテレビよりも視聴者数が多いとも言われていて、トップYoutuberと言われる人たちの収入は芸能人を凌ぐこともあるようです。

 

「1億総Youtuber時代」という見出しが経済誌上を飾ったり、イメージとして定着して市民権を得たイメージのYoutuberの存在ですが、自分の場合、大学に来るまで身の回りに「職業Youtuber」に会ったことはありませんでした。

 

たまたま語学の授業中のこと。自分の斜め前の席に座っていた彼が携帯でTwitterを触っていました。

つまらない授業中などに携帯をいじる人は多いので別段どこにでもある光景なのですが、その時、居眠りを始めようとしていた自分の目に、ふと入ってきたアイコンが自分の見覚えのあるものだったのです。

 

自分は高校時代からYoutubeが大好きで、特にゲーム実況のジャンルをよく視聴していました。

いわゆる「ゲームおたく」のジャンルではないですが「ゲーム実況者おたく」に近いような面もあって、有名な人から無名の新人まで、そのジャンルにおいてはある程度の知識を持っているレベルです。

 

そんな中で、自分の好きなゲーム実況Youtuberの1人のTwitterのアイコンが彼のものと被っていて「同じ実況のファンなのかな?」くらいに考えていました。

 

別にその場で正体を探ろうなんて気はなく、フォローしていたそのアイコンのYoutuberにコメントを送ってみると、普通に返事が返ってきました。

何度かそれを繰り返すうちに自分は発見してしまったのです。返事を返してくるタイミングと彼が携帯をいじるタイミングが全く同じなのです。

 

Youtuberに告白してみた

 

正直テンションが上がりました。もともとYoutuberは顔出しをする人も居ますが、ゲーム実況のジャンルでは顔出ししない人の方が多いので、まさか同じ大学の同じ講義を受けている中で、自分が知っているYoutuberに会えるなんて思ってもいなかったからです。

 

あとは相手にどのようにコンタクトを取るかが勝負なのですが、どうやって彼に伝えれば良いのか、本当に悩みました。

女の子に「好きです」と告白する以上に頭を回転させました。

下手すると受験の時よりも真剣にいろんな方法を考え尽くしたかもしれません。

 

最初は眠かったはずなのに、こんなスーパーイベントに出くわして眠気が吹っ飛ばない筈がなく、ギンギンに冴えた頭でひねり出した答えが「個人メッセージで今一緒に受けている講義のことを話そう」ということでした。

 

最初は普通のゲームについての会話から入って、返信が3回来た後に、ついに自分から切り出してみることにしました。

 

「早稲田合格おめでとう。△△(先生の名前)の授業、退屈すぎるよ。俺も早稲田で同じ授業受けてるんで友達になってほしいな。」

 

その時に帰ってきた返事が「OK。ありがとう。でも誰にも言わないでくれる?」でした。

こうして自分は幸運にも偶然から大学内でYoutuberと友達になることができたのです。

 

Youtuberは名乗らない

有名ユーチューバー

自分はたまたまYoutuberと友達になることができたのですが、他大学の友達などに聞いてみても、同じような話はあまりないようです。

その理由として大学生Youtuberはあまり大学内で自分の素性を明かしたがらないのです。

 

本来Youtuberは「名前を売ってなんぼ、露出してなんぼ、有名になってなんぼ、チャンネル登録されてなんぼ」の「有名=勝ち組」の構図があるはずですが、彼の場合も含めて大学生Youtuberが自分でYoutuberであることは言えない環境があるのです。

 

まず大きな理由として、「Youtuber=不労所得者」というイメージが大学生の中で多く持たれている印象があります。

 

普通にアルバイトをして稼いでいる友達は、自分のアルバイトの内容を平気で友達と共有しますが、「アルバイト何してるの?」と質問をした時に「Youtuberやってるよ」と答えが返ってきた場合には一瞬変な空気が生まれそうなことは容易に想像できます。

 

これは、どうしてもYoutubeで生活をすることが、行為としては理解できても、心理的にはまだ世間的に許容されていない証拠でしょう。

 

「テキトーなことをやって、子どもを騙してチャンネル登録させて不労所得を得ている人」というのがYoutuberに対する大学生のイメージで、その意味で「バイトしている人間より下」に見てしまいがちな傾向があるのです。

Youtubeに慣れ親しんだ大学生世代でさえこのように考えているということは、さらに高年齢な一般社会人層の抱いているイメージはさらにひどいものでしょう。

 

実際、彼に自分の素性を明かさない理由を聞いたところ、その一番大きなものは「誹謗中傷の的にされるから」ということでした。

 

彼の場合は高校時代にYoutuberに憧れ自分でも動画アップロードを始めたらしいのですが、高校でチャンネルを開いているのがばれてしまった時には、学校中に広められた挙句にいじめに近い状態に遭っただけでなく、先生に怒られて保護者を呼ばれたりと踏んだり蹴ったりの目に遭ってしまい、最初のチャンネルはあえなく閉じる羽目にあったことがあったらしいです。

 

それでもYoutuberへの熱い思いは冷めず、ジャンルを変えて顔出しをしない形で始めたゲーム攻略コンテンツに対して、同じ高校時代の自分が魅せられてチャンネル登録したという経緯があったのです。

 

このように、実際に社会全体がYoutuberに対して理解や許容するような土壌はまだ完成されていないのが、日本におけるYoutuberを取り巻く環境の現状なのです。

 

Youtuberに対するやっかみ

 

違法な著作権侵害などを行わない限り、Youtubeに動画をアップロードすることに問題が無いことは誰もが理解しているはずです。

それなのに「Youtuber=不労所得者扱い」してしまうのは何故でしょうか?

そこには「良く分からないけど稼いでいそう」なYoutuberへのやっかみの念が強いように思います。

 

世間的に有名なYoutuberには、ヒカキン年収1億2000万円、マックスむらい年収8000万円、はじめしゃちょー年収5000万円など、それぞれサラリーマンでは考えられないような年収をYoutubeから得ているトップYoutuberが存在しています。

 

このようなYoutuberの年齢は、20代30代の発信者が比較的多く、大学生年齢でそのような大金を手にしているケースも存在しています。

「自分と同じ年齢の人間が自分よりラクして稼いでいる」との思い込みから、彼らを無意識のうちにひがんでしまい、「Youtuberなんて大したことないくせに…」と愚痴の対象にしてしまうことがあるのではないでしょうか。

 

Youtuberは評価されない

 

Youtubeに投稿する映像を制作するには、動画撮影をした後に編集をしてアップロードする。

10分くらいの映像の制作にかかる時間は大体30分~1時間くらいになるようです。

撮影したままでは視聴者が飽きてしまうので、テロップ制作や効果音を入れるなどの作業を加えます。

 

彼の制作する「ゲーム実況」系の動画は、ゲームを実際に先にプレイしておいてから、そのポイントとなる場面を再度プレイして解説するパターンが多いので、そうなると同じゲームの同じ場面を何度もプレイしなければならず予想以上に時間がかかってしまいます。

 

おなじくドッキリや実験系の「○○をやってみた」系の動画の場合も、視聴者が同じ映像で飽きないように途中を省いたり早送り画像を挿入したり意外と手間がかかってしまうらしいのです。

 

普通に考えれば、「テレビを見るのに慣れている目の肥えた視聴者を」「有名人やタレントに頼らずに」「プログラムすら公開されていないインディーズな媒体に取り込む」ので、本当に何段にも障壁が積み重なった上での視聴者確保の行程があるのですが、実際に一般の「外部」の人にはその行程が理解されないのです。

 

テレビ番組を作るのには、どんな小さな深夜番組でも50人100人というスタッフが絡んでいるのを考えると、それをたった1人や数人で成し遂げてしまうYoutuberの技術は相当に評価されなければならないのかもしれません。

けれどもイメージ上で「子供だまし」と勝手に決めつけて「ダメ人間」「ずるい人間」と評価してしまう空気には違和感を覚えます。

 

「好きなことで、生きていく」というYoutubeのスローガンが、正当に評価されて大学生Youtuberが自分の素性を明かせるような時代が来ると、Youtubeがテレビというメディアをひっくり返す日が来るのではないかと考えてしまいます。

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