2016.06.29 ( Wed )

【大学編入試験体験記:3】 単位変換制度をどこまで使えるか


※今回は『【大学編入試験体験記:2】大学編入試験の中身と対策』からの続きになります。
単位変換制度

単位変換制度って何?

 

編入生には「単位変換」という制度があります。

これは、前にいた大学で入得した単位を編入先の大学の単位として変換することができるという便利な制度です。

この変換がないと、編入してもその大学に四年間ほど在学することになってしまい、編入前の時間が全て無駄になってしまいます。

 

主に単位変換できるのは、大学の「一般教養科目」に相当するもののなかの多くと、専門教科の約半分程度が認められるケースが多いようです。

大学にもよりますが、1年生2年生の授業の割合は「専門科目」より「一般教養科目」の方が多いので、イメージでいえば「1年生2年生の授業の半分くらいが免除される」と思っておけば近いと思います。

 

私の学校の場合は、単位変換は個人面接によって行われました。

 

前の大学での講義内容を聞かれ、編入先の先生方がその講義と似たような内容をしている科目を探して、変換してくれるのです。

それがスムーズに進めば問題ないのですが、内容が一緒でも前の大学の単位数と編入先の大学の単位数が違うこともあってなかなかうまく変換されないこともあるのです。

 

三単位が二単位になることもあれば、一単位と一単位をあわせて二単位の科目と変換してくれることもあります。

単位は大げさに言えば自分の生きてきた証でもあるので、少しでも返還して残してもらえればありがたいものです。

そのことを理解して、大学の先生方もなるべく単位は変換してくれようと努力してくれました。

 

単位交換に認められるもの、認められないもの

 

しかし単位は減ることはあっても増えることは絶対にありません。

個人的な話ですが、短期大学在学中に司書資格を習得していてそれに関する単位が二十単位ほどあったのですが、その単位は全て変換されなかったのです。

 

編入先の大学では司法資格教科が当該学部の卒業単位に含まれないこともあって、変換されてもあまり意味がなかったようです。

そのため単位数はかなり減っていて、変換されたのは短期大学で習得したうちの半分に少し足が出るくらいしかありませんでした。

編入仲間の話を聞くと、中にはもっと単位が大幅に減少してしまった人も居ました。

 

この変換数によっては、在学期間が延びることも当然あり得ます。

 

三年次編入であれば在学期間は通常二年間ほどなのですが、単位変換の面接の時点で三年かかると言われた人もいました。

自分が編入先で取りたい資格がある人はなおさらかかってしまうでしょう。

このように単位変換は編入生にとってその後を左右するとても重要なものだと言えるのです。

 

そのため、もし「仮面浪人」的に、初めから他大学への編入を考えているならば、編入先と同じ分野の授業や科目名が似ている講義など前の大学で取っておいた方がよいかもしれません。

 

私の場合は近い名前の講義の単位はほとんど編入先でも単位として認定されました。

 

もちろん編入先と前の大学での学科が違っても編入はできるのですが、しかしその場合は単位が変換されないものが必然的に多くなってしまう可能性が高いので、注意と覚悟が必要になるでしょう。

編入生が友達を増やす方法

友達作り

入学してある程度落ち着くと、友達ができるかどうかが問題になってくるでしょう。

同じ編入の友達は先にも言ったように仲間意識が強く、オリエンテーションなどで顔を会わせるため友達にはなりやすい傾向があります。

しかしオリエンテーションの時期が過ぎると他学科の編入生とはあまり合わなくなるのも現実です。

 

ここで仲間の輪を広げられるかは本当に個人の力量による面が大きいでしょう。

正直同じ学科の同級生と仲良くなるには、ゼミが一緒だったり、サークルが一緒だったりと講義外での接点がないと難しいと感じます。

 

講義がいくつかかぶっている程度なら、すでにできている仲間の輪に入ることは勇気が必要でしょう。

それに対してゼミやサークルならある程度向こうから話しかけてくれるので輪の中に入りやすいのです。

 

また、二年生や三年生は編入生の存在を概に知っているので事情を察して仲間に入れてくれやすいと感じました。

さらに講義と違い話す機会が多いので親密になりやすい。また一年生が多くいるような講義をとると一年生と仲良くなることがあります。

 

一年生はまだ仲間というのが出来上がっていないので、友達をつくろうと話しかけてくれたり、こちらからも声が欠けやすかったりと友達ができやすい環境にある。

始めは編入生ということ言わないでおいて、仲良くなってから編入生であることを明かすのも良い方法でしょう。

ウソをついている訳ではないので、その方が仲良くなれると判断できたのならば行動しなければ損なのです。

 

編入生の仲間だけいればよいという人は積極的に友達を作っていない。

最初に編入の友達が何人かできてしまうのでそれで満足してしまう。

個人的にこれはもったいないと思ってしまいます。どの学年の人でもいいから、友達は作っておき、コミュニティが広いに越したことはないと思います。

その後の就職活動や学校内外の行事などを考えてみても、友達が多い人の方が充実した大学生活を送っている場合が多いと感じます。

 

編入後は大量の試験の嵐

 

単位変換によって、編入後に受講しなければならない講義の数は人によってまちまちになります。

しかし編入生の最初の一年はフル単位をとる学生が比較的多いようです。

これは編入生に限った話ではないですが、四年生になって多く授業をとろうとすると卒業論文や就職活動と重なって、忙しくなってしまうのが当たり前なのに、編入生はさらに単位の取り方が内部生と異なり独特になってしまうからです。

 

もちろん私も、編入生の先輩からも三年の内にとれるだけとっておいた方がいいと言われました。

そのため授業の忙しさは頑張って単位を多くとっている一、二年生並の量になります。

少なくとも普通に単位をとってきた三年生よりは忙しくなるのを覚悟しておいた方が良いでしょう。

 

講義の数も大変ではあるが、その内容も大変であることが後々になって分かったことでした。

三年次編入として入学すると、一、二年生の必須科目に加え、ゼミにも所属しなくてはいけないのです。

事務処理の時と同じで一、二、三年生でそれぞれ分割してやることを一年間で一度にこなすことになるのです。

 

数の多さと内容の濃さが同時に襲ってきて、定期試験前はかなりきついこともあります。

しかし、物理的にこなせない量ではないので、時間と根性があればなんとか乗り切れるでしょう。

 

内容の濃さに関しても、一年生必須などはすでに習得済みの知識内容であると勉強しなくても単位がとれるものも多いのが実際のところです。

二年生の必須も講義によってはそれに当てはまるでしょう。

しかしやったことがない内容の講義が重なると試験対策が苦しいことになってしまいます。

こればかりは自分で選べないので前の大学でいかに勉強していたかがカギになるでしょう。

 

充実の大学編入キャンパスライフ

 

講義の話などからすると、とても忙しいように感じるかもしれませんが、あくまでほかの三年生と比べると忙しいだけで一年生と忙しさはそこまで変わらないレベルです。

バイトもできる、サークルや部活にも入れる、遊ぶことだってもちろん可能。

私はサークルにも部活にも所属していて、どちらも続けながら、講義にもしっかり出ています。

ほかの三年生と比べてもできていないことはあまりないように思ってもらえば良いでしょう。

 

強いていえば、部活やサークルに所属した時に、新入生と同等の扱いなので後輩からの信頼や尊敬というものはないと感じたくらいかもしれません。

 

でもそんなことも時間がくれば自然と解決される問題です。

 

もちろん時間の使い方を上手くしないとなかなか難しいこともあるのですが、隙間の時間や優先順位を考えて行動すれば自分のやりたいことがやれる時間はいくらでも作れるので、必要以上に「編入は大変そう」とマイナスイメージを持たないで良いというのが私からのメッセージです。

 

総括・大学編入生としての一年

 

私は次の四月が来れば四年生になります。

ちょうど編入三年生としての一年が終わろうとしている時期です。

編入生として一年過ごしてきての感想を聞かれれば、ズバリ一言「編入出来て良かった」ということだけです。

 

学費面で、入学金など初年度費が二回もかかってしまって家族にはとても迷惑をかけてしまいましたが、短期大学だけではなし得なかった経験がたくさんできたと感じるし、自分が学びたい学問の講義がたくさんとれて毎日の授業も正直楽しむことができました。

 

編入生だから得したことは、
・友達が単純計算で二倍できること、
・たくさんの教授に出会えること、
・大学を二校も母校におけること
くらいが思い浮かびます。

要するに「何をするにも2倍」なのです。

 

大学生になって友達と言えば一度作ってしまうとその仲間内だけで過ごすことが多いかもしれませんが、編入の場合は、否応なしでも入学と同時に新しい仲間をつくらなければいけない環境におかれるのです。

 

良くも悪くも、そのため、ほかの学生よりも友達が多くできたと感じます。

 

一見同じ物事を学ぶにあたっても、教授によって研究の方法や視点は様々で、そのすべてが何かしらの形で自分の卒業論文に生かすことができるでしょう。

それは卒業や単位というものに縛られない将来的な自分の物事の考え方や知識の礎になるでしょう。

なるべく多くの教授と出会えて、その講義を受けることは自分の経験として貴重なものだったと思います。

 

また、大学を二校在学すると大学の特色が本当によくわかったのも編入経験者ならではのメリットでした。

ここは長所で、ここは短所ということが明確に分かれば、その後の人生においても広く大学で学んだことを活かすことができるように感じられました。

以上挙げた三つのメリットは私が主に感じた編入学の良いところですが、これ以外にも、編入生でよかったと思う場面が多々感じられました。

 

逆に悪い面ももちろんあったのも事実です。

 

それはおもに散々話してきた忙しさや経済面で負担がかかるという部分です。

 

しかしその短所を差し引いて考えたとしても、自分がやりたいことがあるなら、そのために編入という制度をまじめに考えてみる価値は充分あるでしょう。

私自身の感想として、一年間編入生として過ごしてきて、編入しなければよかったと思ったことは一度もありませんでした。

 

もしあなたが、いろんな環境下で現状流されるだけの大学生活を送っていたり、どうしても現時点では手の届かない大学にどうしても入りたいと考えている受験生などには、編入制度を積極的に理解して「自分を活かすために利用」してみてほしいと考えています。

 

編入学にはそれだけの価値があるのです。

Recommend-関連するオススメの記事-

後 援

JIHDO 公益財団法人 国際人財開発機構

協 力

FRESH! by AbenaTV

pagetop

Copyright© 大学生活を有意義にする実行委員会. All Rights Reserved.