2016.06.28 ( Tue )

【大学編入試験体験記:2】 大学編入試験の中身と対策


※今回は『【大学編入試験体験記:1】大学編入制度ってどんなもの?』からの続きになります。
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いざ、大学編入試験へ

 

私の場合、大学受験時に第一志望しか行きたくないと豪語していたにも拘わらす、結局志望校を入れた三校の編入試験を受けることに決めました。

第一志望の大学は日程がこの三校のうち一番最後となってしまったのですが、逆に他の大学の試験を本命大学の練習に使う気持ちで逆に心に余裕を持つことができました。

編入試験というものは、自分が希望すれば私立であろうが、国公立であろうが何校でも受けることが可能です。

また願書の提出もまちまちなので、前の受験結果がわかってから願書を出すこともできるのです。

 

結果から言ってしまえば、私が合格したのは第一志望の学校のみでした。

やはり自分の行きたい学校に照準を合わせていたため他には充分な対策ができていなかったのかもしれないのですが、最後まで進路が決まらなくて肝を冷やしたものでした。

 

失敗した編入試験の反省点

 

はじめに受けたのは短期大学に近い国立大学。

 

ここの試験は国語と英語と面接でした。筆記試験は過去問と同じような形式で予想していたような問題がでたためそこまで動揺はしてなかったのですが、しかし面接でがっつりと躓いてしまいました。

 

面接官は三人。

 

これはあくまで憶測ですが、近代文学、古典文学、漢文学専門の先生が一人ずついたような気がします。

 

最初に編入の理由や短期大学での取り組みなどを聞かれて、後半は各先生から分野の専門知識がどの程度あるかということを聞かれるような内容でした。

個人的な話になりますが、漢文学、特に漢詩についての知識が全くなく、質問されても全くと言っていいほど答えられなかったのが敗因でした。

当たり前かもしれないですが、文学部に文学を求めて編入するのならば、最低限以上の文学の知識は広く持っておくべきだったと痛感せざるを得ませんでした。

私が知識として持っていたのは、希望先のゼミの分野のみだったのですが、それでは試験の壁を越えられなかったのです。

 

二校目は別の私立大学でした。こちらは国語の試験と面接という構成でした。

 

残念ながらこちらも面接で完全につまずいてしまったと自己分析しています。

前の大学での二の前を踏まないために漢文の知識も付け焼刃だが、なにか話せる程度には知識を入れたのですが、しかしこちらの大学での失敗は、なぜこの大学に入りたいのかという根拠が薄かったことに尽きたと思います。

 

正直受けるつもりがあまりなかったため、大学についての調べが甘かったのです。

 

それを察したかのように面接官の先生方はことあるごとに、そのやりたいことをなぜこの大学でしたいのかということを聞いてきたのです。

 

答えられはしたが、説得力がなかったのが自分でもわかります。

 

個人的には圧迫面接ではないかと思うくらいの怒涛の質問をされて撃沈してしまいました。

もし自分のように編入試験に滑り止めを求めるような場合には、同じ失敗をしないようにみなさんにも気をつけてほしいポイントでしょう。

 

合格した編入試験の良かった点

 

そして最後に第一志望の大学。

 

前の二校が落ちていたため、後がないためかなり緊張していたのが本音です。

この時の試験は、国語、小論、面接の三つで、筆記は古典がいつもより難しく感じたくらいでほかには特に動じることはありませんでした。

 

心の持ち方として、古典が難しいと感じても、ほかの人たちも難しくてそこまで点数は取れないだろうと楽観視するとゆとりが出るのでみなさんも参考にしてもらえればと思います。

 

失敗続きだった面接についても、大学の先生方が優しかったこともあって、いままで受けた面接よりも和やかな雰囲気で、その雰囲気に助けられたこともあって自分の思いや気持ちを自信を持って表現することができたような気がします。

 

専門知識についてそこそこのことは答えられたように思いますが、何よりその「自分への自信」が良い結果を生んだと思える内容だったと記憶しています。

 

編入合格の意外なメリット

一人暮らし

第一志望に無事入学できることが決まり、真っ先に始めたのが部屋の確保です。

 

実は編入試験は時期が早くに行われるので、良い物件を早くに押さえることが可能というメリットがあります。

推薦試験、一般試験などその後の試験で入学者が続々と決まる前に、家賃や諸条件など他よりいい部屋を確保するため、センター試験が終わる前には部屋を決めておきたかったのです。

実際、現地に行って部屋を探してみると、既に何件かは満室になっていたが比較的まだまだ良い物件が残っている状態でした。

 

これは実は大きなメリットになり得ます。

 

たくさんのお客さんが一気に集まる一般試験後には不動産屋さん自体がお客さんであふれかえってしまい、充分な丁寧な対応をしてくれないケースが多いからです。

それに比べてこの時期はまだまだ不動産屋さんはお客さんが少ないので、私の場合も数人の担当者が自分についてたくさんの物件を丁寧に紹介してくれました。

家賃が1か月で1万円ずつ安く済めば、毎月1万円分のアルバイトに割く時間を節約することができます。

毎月1万円ずつ服やサークルにかけられるお金が増えると、その後の大学生活が楽になることは誰でも想像できるはずです。

 

私の場合は、家賃が安く済んだ分、一人暮らしのインテリアにお金をかけることが出来ました。自分のお気に入りの部屋が作れて、とても嬉しかったことを覚えています。

 

余談ですが、物件選びに関しては普通に探すのも良いですが、在学期間は二年しかないことを考慮に入れて家具家電がついていた方がいいのではないかというのが個人的な意見です。

ただし理系の場合は大学院まで前提とする場合も多いのでケースが異なるでしょう。

 

部屋が決まると今度は残された時間で遊ぶ事ばかり考えていました。

バイトしてお金を貯めて、これまで頭の片隅にあった「勉強」ということを忘れて心行くまで遊び呆けました。

編入するにあたって特に準備しておくこともなかったので、合格決定から卒業までは好き勝手して過ごせる自由な時間なのです。

 

しかし大学によっては単位習得のために通信で授業をうける必要がある編入先もあって、そういう人たちは合格後も大変そうでしたが、そのあたりは各大学・研究室・ゼミによって内容が異なるのでそれぞれ問い合わせて事前に聞くしか情報を集める方法はないでしょう。

 

他の編入生との出会えるチャンス

 

四月になって入学式が執り行われました。

 

編入する人も一般の新入生と一緒に入学式を受ける場合が多いようです。

本当の高卒したての18歳に混じって少しスーツを着なれた編入生が混じるのは少しだけ不思議な感じがしました。

しかし、健康診断やガイダンス・施設紹介など、その大学に入らないと分からないことも多いので、入学式には必ず参加した方が良いでしょう。

 

その理由は、何よりもここでついに初めてほかの編入生と出会うことができるからです。

 

自分と同じ学科の編入生は7人で、編入生の数はその大学の全体で見ても30人弱でした。

そのため少人数ならではの仲間意識が生まれ他学科でも編入生というくくりですぐに仲良くなれた気がします。

 

他の編入生と話してみて気づいたことは、みんなが必ずしも編入に強く惹かれていたわけではないことでした。

四年制大学に入学したが、希望とは違う学部に入ってしまい編入を希望したり、土壇場になって編入したくなり締め切りぎりぎりになって申し込んだりと事情は様々あるようでした。

 

実際、有名な国公立大学からランクを落としてまでやりたい学問を探して編入してきた人や、編入先の大学の教授の研究にあこがれて門をたたいた人など、本当にいろんな人がいろんな思いで編入制度を利用していることが分かって新鮮に感じました。

 

別の大学に籍を置きながら編入試験を受けて勉強期間も半年も勉強してないと言っていた人もいました。

 

いわゆる「仮面浪人」というスタイルです。

 

このケースが私の短期大学の場合との違いは、編入試験に落ちても四年制の大学にそのまま在学できることです。

「仮面浪人」の場合には四月からの居場所が見つかっていないということはないので、比較的心に余裕をもって編入試験を受けられたと、その編入仲間は話していました。

 

編入仲間とさまざまな手続き

 

編入してみて一番に大変だったことは、意外にも事務的処理の面でした。

 

大きなくくりでは新入生であるため、一年生と同じように健康診断を受診したり、履歴書みたいなものをかかなければいけないのです。

一年生と同じことを一年生に混じって受けなければいけない時に、少しだけ「よそ者」みたいに感じて不安になることがありますが、そんなことは気にする必要はありません。

それに加えて二年生必須科目の授業申請、三年生としてのゼミ選択と決定など。

 

要するに、一、二、三年生が四月に行う事務手続きを一度にまとめて行わなければならないのです。

 

これが意外にも大変で、毎日締め切りが終わっている書類はないかとスケジュール帳を確認する日々でした。

 

幸いにも、私の場合はほかの編入生と仲良くなっていたため、みんなで締め切りや書かなければならない書類などを確認し合ってみんなで乗り切ることができました。

 

この時に痛感したのは、友達は早期に作っておくべきということです。

 

友達というざっくりした言葉よりも「編入仲間」とした方がイメージがわきやすいかもしれません。

 

編入の手続きの案内は学校にもよるが、ほかの新入生よりも親切ではないことが多いでしょう。

 

私が入学した大学は親切な方らしいのですが、それでも伝達ミスなどもいくつかあり、ぎりぎりになって書類提出を求められるようなことも何度もあったのが事実です。

 

そんなときには「編入仲間」がいれば情報を共有出来て、抜け落ちが少なく済みます。実際にそれで救われたことも正直たくさんありました。

 

※次回『【大学編入試験体験記:3】単位変換制度をどこまで使えるか』に続きます。

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