2016.07.04 ( Mon )

超めんどくさい!なんで大学にはスポーツ実習があるの?


様々なスポーツ
大学の授業といえば、「1から10まで説明づくし、ルールづくし」の高校までとは違って「まったく自由すぎて何をどうすれば良いかわからない」との声を多く聞きます。

講義内容が書かれた冊子「シラバス」を手にしても入学段階ではよくわからないことばかり。

 

シラバスとは大学における授業計画の概要ですが、内容を見てみると「スポーツ実習」とか「体育演習」なんていう科目があって驚く人もいることでしょう。そうなんです。

大学にも体育の授業はあるのです。

 

運動やスポーツ好きならともかく、体育の授業を受けるために苦しい試験勉強をして大学にはいったんじゃない!という人もいるでしょう。

でも、多くの大学では体育を必修科目としているのが現実。

 

「なんで大学に入ってまで体育しなきゃならないの?」そんな風に思っていたらなおさらいやになっちゃいます。

単位履修のために避けて通れないなら、いっそのこと楽しんでしまおうじゃありませんか!

 

必修だったりなかったり

 

どこの大学でも必ず「スポーツ実習」に関する講義は存在します。

呼び方は「体育実技」や単に「スポーツⅠ」「スポーツⅡ」「体育」などと様々ですが、内容はどれも同じです。

 

まず高校までと大きく違うのは、単位になること自体は同じですが、やりたい競技や種目を自由に選べる点でしょう。

野球・サッカー・バスケといった定番の球技にはじまり、剣道・柔道などの武道、ダンスやフィットネスといったものまで様々なバリエーションがあります。

その中で自分の好きな競技や種目を選択すれば良いことになります。

 

単位としての扱いは、大学卒業後に教員免許試験を取得したい人にとってはどの大学においても必ず履修しなければなりませんが、教員免許を考えない限りにおいては各大学・各学部ごとに「必修科目」「選択必修科目」に指定される場合と「自由選択科目」として扱われる場合があるので確認が必要です。

 

出ているだけで評点A

 

また、よほどのことが無い限り、競技の結果の出来不出来で評点が左右されるケースも少なく「その講義に真面目に遅刻なく毎回出席しているかどうか」だけで単位の評価が決定されるケースが圧倒的に多くなっています。

 

それを象徴している言葉として「頑張ってもいいけど頑張りすぎるなよ」と担当の教授が発言することがあります。

その言葉が意味するのは、「高校までのように無理して一生懸命にならなくていいから、息抜きとして怪我をしないようにスポーツを楽しんでほしい」とのメッセージなのです。

学部がスポーツ関連であれば本格的なスポーツ実習も必要ですが、通常の学部であれば、スポーツインストラクターを目指すわけでもないですし、そこそこ頑張ればいい、というのが大学におけるスポーツ実習の実情です。

 

なので、どの競技や種目を選択したとしても、高校までの体育の授業に比べて内容的にソフトなものをイメージしていて構わないでしょう。

どちらかというと「授業」より「仲間内の休憩時間」や「友達と行くスポッチャやラウンドワン」を想像するとほぼズレが無いでしょう。

 

「スポーツ実習」の講義の目的ってなんだろう?

 

では、何を基準にして種目や競技を選べば良いのでしょうか?

 

もし自分の好きな種目や競技があるのならば、運動神経とか経験の有無とかは一切考えずに、無条件にそのやりたい種目や競技を選択すれば良いでしょう。

仮にサッカーが好きなのであれば「高校の時サッカー部だったヤツと一緒に練習する自信が無いから・・・」などと考える必要はないのです。

 

どの競技を選択したとしても、高校までに部活動である程度の結果を残してきた「うまいヤツ」が居るのは間違いありません。

でも、「うまいヤツ」ほど周りにレベルを合わせるのも上手なケースも多いですし、「うまいヤツ」ほど部活やサークルでの力の入れ具合や「本気度」を調整してくれます。

 

スポッチャやラウンドワンなどのスポーツアミューズメント施設に男女一緒に遊びに行った場合を想像してみてください。

男女MIXでフットサルをやろうという話になった時、もし自分が男でプロ級の腕前があったとして、それを全力で女の子相手にぶつけますか?逆に自分が女でボールに触れたこともない素人だったとして、男の子が自分に本気でぶつかってくるのを想像しますか?もし本気でぶつかって来られた時、どう思いますか?

 

ここまで含めて「スポーツ実習」の目的を考えてみるのも良いかもしれません。

「高校までのスポーツ=強くなるのが目的」だったとしたら、「大学でのスポーツ=社会性を持って楽しむコミュニケーションツール」といった方がより本質に近いかも知れません。

 

単位を落とさないように気を付けること

ウェイトリフティング

基本的に「出席さえしていれば単位はもらえる」ということが分かれば、あとは問題となるのが「1年間(大学によっては半年)きちんと続けられるか?」ということだけになります。

 

まず重要となるのが「無理なく出席し続けられる時間か?」です。

高校までの感覚だと「授業は出席しなければいけない。

休まなくて当たり前。」と非常に優秀な考え方が習慣として身についているのですが、その良き習慣は残念ながら大学生活を始めると脆くも崩れ始めます。

 

「朱に交われば紅くなる」という言葉が適当かは分かりませんが、周囲に流されて次第に講義をサボる癖が付いてきてしまいます。

一旦モチベーションが下がり始めるとその講義への足は遠のき始めます。

1回休み、2回休み・・・そうなると楽勝のはずの単位がとうとう逃げてしまうのです。

 

では、どんな時にモチベーションが下がっていくのでしょう?

・徹夜明けの朝イチ、身体がだるくないですか?

・ラッシュ時間の電車にもまれてスポーツのための登校、面倒臭くないですか?

 

そんな理由で「1限目の体育は鬼門」と言われていて、どんどん参加者の人数が減って行き単位を落としやすい傾向があります。

特に、2限目に何も授業を入れていない場合などは、わざわざスポーツのためだけに学校に行くのが勿体無く感じるようになってしまい、サボる口実が出来てしまいがちです。

 

その他に競技によってこんな声も聞こえてきます。

・冬場の武道の授業、寒過ぎて受ける気なくしませんか?

・かばんに道着を入れて持ち歩くのって、だるくないですか?

・夏場に汗を掻いた臭い荷物を持ってまる1日の授業、気まずくないですか?

 

他にも、体育館や武道場の場所がキャンパス内の僻地にある場合などもあって、武道も1年中続けづらく、それを理由にサボってしまうという声がありました。

部活やサークルで武道を取っている人以外にとっては、意外と道着の持ち運びだけでも億劫になってしまうようです。

 

新しい挑戦も良いですが、続かなければ意味はありません。

・器械体操、軽い気持ちで登録したら上級者ばかりで馴染めなかった。

・ラグビー、選択者が少なくて経験者ばかりで浮く羽目になった。

・マラソン、長距離経験者が多く、汗を流すというより試練だった。

競技によっては「経験者求む」的なものもあるので、そのあたりの見極めは間違えないようにしましょう。

 

ぼっちは辛い。仲間は居るか?作れるか?

 

もう1つ、忘れてはならない参加し続けられるかどうかの重要な要素が、「一緒に参加する仲間が居るかどうか?」という要素です。

1人だとついついサボってしまう誘惑に負けそうになるけど、一緒に行く仲間が居れば何とか頑張って行ってみるモチベーションになります。

 

それだけでなく、体育の授業には1人ぼっちにとっては恐怖の時間が存在します。

準備体操などを行われる際に教官から発される「2人組になって」という声は、時として地獄の晒し者になる気分を味わう瞬間です。

最後に余って教官とストレッチする際の周囲の視線が嫌でスポーツ実習が嫌いになった人も実は多いようです。

 

最初から一緒に参加する仲間が居れば力強いでしょうし、最初は居なくても講義の1回目や2回目など早いうちに積極的に参加者に話しかけて友達づくりをしておくことが大切です。

 

また、スポーツ実習が必修になっている場合などは、1年生のうちに取得しておくことを強くお薦めします。

その理由も同じで、基本的にスポーツの履修を選択するのは1年生がほとんどなので、単位を取りそびれた2年生もまずまず見かけますが、3年生以上で参加しているケースは極端に少なくなります。

 

そうすると当然、3年生以上は友達が参加している確率が低くなり、どうしても「ぼっち」になりやすくなってしまいます。

同じサークルの後輩が居ればまだ何とかなりそうですが、誰も知り合いのいない授業の始まる前、周囲がみんな楽しそうに輪を作っている中に入れないで過ごす時間は、想像以上に辛いものになりかねません。

 

「スポーツは心と身体のコミュニケーション」・・・そう考えれば、仲間と一緒に身体の健康増進につとめる良い機会になるでしょう。

 

【どんな種目があるの?】

 

当然のことながら大学によって授業の種目は違いますが、サッカーやバスケなどメジャーなスポーツならどの大学でもあるようです。

それでは、某S大学の授業を例にしてどんな種目が選べるのか見てみましょう。

 

サッカー

テニス

バドミントン

バスケットボール

卓球

ダンス

バレーボール

ゴルフ

フットサル

 

これらに加え、

水泳

屋外でのフィットネス

基礎トレーニング

の12種目から選択することができるようです。

 

ちなみに、授業を通しての到達目標は以下の通り。

 

・スポーツの持つ可能性に触れることで身体活動のスキルを身につけ、学士力(!?)の養成と健康の維持増進に取り組む

 

・スポーツ文化を理解し、問題解決に取り組むことのできるスポーツリテラシーを身につける

 

というわかったようなわからないような目標が設定されています。

ほかにも「仲間づくり」「豊かな人間性や倫理観の養成」「ルール、マナー、エチケットを身につける」というようなのもあります。

要はスポーツの種目自体ではなく、ルールを守って仲良く楽しく、仲間づくりと健康づくりに役立ててね、っていうことでしょうか。

 

ちなみに、「基礎トレーニング」の講義の具体的な中身は、

 

・身体測定

・ストレッチの種類と実施上の注意点

・有酸素運動の基礎と実践

・筋肥大のためのトレーニング

・筋力向上のためのトレーニング

・筋持久力と全身持久力向上のためのトレーニング

 

があって、最終的に

 

・身体組成の測定と評価

 

という流れになっています。

これって、いわゆる運動によるダイエットそのもの。

S大学の学生はこの授業を「ライザ○プ」って呼んでいるらしいですよ。

「結果をコミット」すると思えば、体育の授業もなんだかがんばれそうな気がしてきますね。

 

さて、もうひとつ気になる「屋外でのフィットネス」とはどんな内容でしょうか。

 

・体組成の測定とカウンセリング

・ストレッチ、ヨガ、自重トレーニング

・体幹トレーニング

・器具を用いたトレーニングとサーキットトレーニング

・ウォーキングの基礎(フォーム編)

・山道や林道でのウォーキング実践

・芝の上でストレッチ、対人トレーニング

・屋外での器具トレーニング、サーキットトレーニング

・全体の復習~健康的なライフスタイルを考察

 

どうです?

こちらは女性向けのダイエットプログラムそのものじゃありませんか。

項目だけ見ればハリウッドセレブが行うようなフィットネスプログラムを1年かけてじっくり行えてしまうのです。

しかも大学の単位までもらえるなんて夢のよう。

普通のジムでは続かないあなたもこれならがんばれるのでは?

 

さて、最後に水泳はどんなものか見てみましょう。水泳のプログラムには2種類あるようで、ひとつは、

 

・クロール

・背泳

・フィンスイミング

・バタフライ

・平泳ぎ

・水球

 

の練習となっています。

これはかなりの泳力がないと難しそうですね。

大学の授業に上級スイマー向けのプログラムがある意味がよくわかりませんが…。

 

ただし、もう一方のプログラムは初心者向けのようで、その内容は、

 

・仰向けに浮かぶ

・うつぶせになる

・フィンの使い方

・マスクとゴーグルの違い

・シュノーケルの使い方

・潜水の仕方

・10分間泳いで泳力の確認

 

となっています。これならカナヅチでも安心して授業を受けることができますね。

この授業なら、スイミングクラブの初心者向けプログラムと同様ですから、まるで泳げない人にもぴったりの、お得感すらある内容です。

 

ちなみに、水泳用キャップとゴーグルの着用は必須です。

男子は競泳用の細い水着は禁止、海水浴用の半ズボンタイプを着用のこと。

女子はビキニ禁止(笑)、きわどい水着もダメですよ。

基準がわからない人は事前に水着の現物を持参して教授にOKかどうか確認してください、だそうです。

 

この授業、男女一緒に行われるんでしょうか?なんだか楽しそうです(笑)。

大学の体育、あなどれませんね~。

良く探せばもっとほかにも、「楽しめる体育の授業」がありそうです。

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