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就活

2016.07.04 ( Mon )

変わったバイト!ブラックに近いグレーなアルバイトから身を守る方法


ブラックバイト

高校まではアルバイトをしたことがなかったけど、大学生になってアルバイトを始めたいと考える人も多いはず。

 

全国大学生活協同組合連合会が全国83大学約20000名に対して行った「学生生活実態調査」の結果によると、大学生のアルバイト就労者の割合は、全体で69.1%(自宅生75.1%・下宿生64.8%、男子64.5%・女子74.9%)にも及びます。

(参考: http://www.univcoop.or.jp/press/life/report.html

 

大学生にとってアルバイトは社会勉強の場として、大きな成長の機会としての側面もあるでしょう。

しかしその一方で大学生が被害に合っているブラックバイトも社会問題となっています。

 

大学生にとってアルバイトは非常に重要である一方、バイト選びを誤ると、せっかくのキャンパスライフが台無しどころか、逆に多額の損失を被ったり、精神的に追い詰められるなど、とんでもない事態に陥ることも。

そんなブラックバイトにひっかからないようにするコツと、万が一トラブルに見舞われた時の解決方法を伝授しましょう。

 

大学生にとってアルバイトは必須か

 

入学後の最初の数週間は、新入生にとって「ちやほやされる期間」です。

毎日のようにサークルや学生団体の勧誘を受け、かなりの数の新入生歓迎会やサークルの飲み会にも参加する人が多いでしょう。

 

この特別な期間だけは、参加費無料または支払うとしても500円や1000円で済んでしまう新入生割引などで特別安く参加できるため、それほどお金に困ることはなくバイトをしなければならないという必要性を感じずに済むはずです。

 

しかし、5月の中盤にもなると新入生歓迎の雰囲気はだんだん薄まっていき、飲み会の値段も2年生以上と同額を求められるようになります。

今までワンコインでOKと甘やかされていたのが、突然毎回3000円程度にまで跳ね上がるのです。

「今日から新入生も割り勘で行きます。」の掛け声とともに「その日」は突然やってくるのです。

 

この時期の新入生は、まだ本命サークルの絞り込みを出来ておらず、複数のサークルに加入していることが多いのですが、それぞれのサークルで同じ新入生同士仲良くなりたいと思えば、それらすべてのサークルの飲み会へ参加しなければなりません。

 

こうなると、飲み会にかかる費用だけでの新歓期の数倍が必要になり、その危機感からアルバイトを始めなければいけないと感じ始める人が増えてきます。

 

新入生の話題の中心はだいたい以下のような流れになるでしょう。

4月上旬:履修登録

4月中旬:サークル選び・新歓めぐり

4月下旬:サークル最終決定

5月上旬:GW合宿旅行

5月中旬:アルバイト

 

このようにして、「先輩の新歓おごりモード」という魔法が解けた瞬間から、実際にアルバイトを始める1年生の数は急激に増え始め、授業以外にバイトにも時間を取られることからサークルのかけもちが厳しくなって最終的に1つのサークルに落ち着く人も多いようです。

 

また、ここ20年余りで大学生がアルバイトをする目的は、遊興費から生活費や学費の負担へとシフトしてきており、生活のためやむにやまれずバイトをしなければならない学生も増えています。
大学生のバイトの目的
出典:ニューズウィーク日本版
http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2015/11/post-4152.php

 

お金の必要に迫られる焦りから、時給だけしか見ずにバイトを選んだり、採用時によく雇用条件を確認しなかったなどで、ブラックバイトとまではいかずとも、勤務を始めてからトラブルになるケースが増えています。

アルバイト初心者である新入生ならばなおのこと、アルバイトにおけるトラブルを避けるための準備を怠ってはなりません。

失敗事例:1 ディスコミュニケーションなバイト

孤独

バイト初心者の大学1年生がお金以外でアルバイトに求めがちなもの、それは出会い。

よくアルバイトのテレビCMなどで見かける、大学生くらいの男女がお洒落なコーヒーショップで一緒に接客するようなシーン。

 

注文が一気に押し寄せ慌てて彼女がコーヒーをこぼしそうになるのを、間一髪カップに手を添えて彼氏が助ける。彼女がほっと胸をなでおろした後笑顔で2人でハイタッチ…

そんな「いかにもリア充」なシチュエーションを妄想しつつ、アルバイトを探している人も少なくないでしょう。

しかし、現実はそれほど甘いものではありません。

 

日本の貧困率はOECD加盟国の中でもトップクラスの16%、しかもなお上昇傾向にあります。

日本の貧困世帯は確実に増え続けており、ワーキングプア人口は全世代横断的に拡大しつつあります。

このため、行き場を失った就職難民たちがアルバイト市場に大量流入してきているのです。

加えて、アジア諸国からの労働単価の安い外国人労働力が供給過剰になっているため、かつて大学生が主力だったアルバイト市場は、今や中高年と外国人の主戦場と化しています。

日本の貧困率

出典:SlideShare
http://www.slideshare.net/oecdeconomy/japan2015revitalisingjapanjapanese

 

このような状況下では、残念ながらアルバイト先でイケメンや美女と出会える確率は極めて低く、奇跡レベルだと言わざるを得ないでしょう。

それどころか、周囲は中高年とアジア人ばかり、外国人とは言葉や文化の壁、中高年とはジェネレーションギャップ、まさにディスコミュニケーションなバイトが増えています。

 

特に、数あるバイトの中でも人気の高い居酒屋やファストフード、コンビニなどは採用枠からして中高年や外国人と競わなければなりませんから、こうした接客業を選ぶのであれば、店舗の事前調査を怠らないようにしなければなりません。

特に都心や繁華街は中高年や外国人が多いので、時給は少し安くとも住宅地や郊外などの勤務地や、勤務店舗がある程度希望できるフードチェーンを選びましょう。

 

また、飲食店でありがちなトラブルが時代錯誤的な業務の教育システムです。

きちんとマニュアル化されているのは一部の大手チェーンだけで、一部の中堅や多くの中小では未だに「仕事は教わるものじゃなく、盗むもの。先輩や周囲をよく見て覚えろ」というスタンス。

板前の修業じゃあるまいし、アルバイトに見て覚えろとは…

しかも半人前のうちは給料は払わないとか、ありえないブラックさ。

 

こんな店は早々に辞めるべきですが、その際に既定の給料が支払われないようであれば、所轄の労働基準監督署に相談しましょう。

その際、タイムカードやシフト表など勤務状況のわかる証拠を撮影しておくなどの自衛を怠らないように。

不安なあなたは大学生の労働組合「ブラックバイトユニオン」に相談を。

 

参考:ブラックバイトユニオン
http://blackarbeit-union.com/index.html

 

失敗事例:2 シフトの奪い合い・押し付け合い

 

長期アルバイトの勤務形態は大きく分けて2つあって、「曜日時間固定」か「シフト提出制」のどちらかです。

 

言葉の響き的には「シフト提出制」といえば、自分の都合にあわせて自由に出勤日数や出勤時間を選べるようなイメージを抱きがちですが、中には全く逆の場合もあります。

 

たとえばホテルでイベントの給仕を担当する場合などは、パーティーや披露宴の予約の回数によってアルバイトが必要な日付・時間が決まります。

したがって、予約の状況にバイトのシフトが左右され、結果的にそれがそのまま給料を左右するような不安定な雇用形態となる場合があります。

 

また職場によっては、アルバイトに入ることが可能な日程だけを告げて、あとは勝手にシフトが組まれるということも多いのですが、このような場合には事前に働くことのできる1日当たりの時間と週当たりの日数も伝えておかなければトラブルになることがあります。

 

雇用する側の店舗の立場からすると、管理する人数が少なければ少ないほど管理は容易になるので、入ることが可能といった日付すべてにシフトを入れられてしまい、夏休みなどは朝から晩まで12時間以上、それが週に5日6日続くというケースもあります。

 

当然ここまでになると、普段の授業やサークルなどの学校生活と両立できるはずもなく、結局長続きできずまた新しくバイト探しをしなければならなくなります。

 

また、シフトが不自由な現場の特徴として、バイト1人当たりの週当たり労働時間が長い場合や、代替アルバイト人員が少ない場合は注意をした方が良いでしょう。

テスト前やサークル旅行などどうしても休みが欲しい時に代替が見付からずに休めない可能性があります。

 

厚生労働省が学生アルバイト1000人を対象に行った調査によると、もっとも多いトラブルはサービス残業に関するもので、トラブルのうち約40%を占めています。

その次に多いのがシフトに関するトラブルで、勝手にシフトを増やされた、シフトを変えられた、シフトを削られた、というものです。

 

参考:厚生労働省 大学生等のアルバイトに関する意識等調査結果概要
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11201250-Roudoukijunkyoku-Roudoujoukenseisakuka/0000103575.pdf

 

このシフト変更は店舗の責任者が独断で行っていることが多いのですが、中にはバイト仲間の力関係によるパワハラめいたトラブルもあります。

バイト同士のパワハラ行為など、トラブル発生時には正しく対処しなければならないのが店舗責任者ですが、業務をうまく回すためにベテラン従業員の側の肩を持つことも少なくありません。

 

万が一、このようなシフトトラブルが起こり、店長から「お願いだからがまんして」などと頼まれても、決して「はい」といってはいけません。

採用時の労働条件を改めて確認し、シフトが変更された理由を明示してもらいましょう。

正当な理由なく、取り決めた労働条件を変更することは労働基準法に違反します。

もしも、このような事案が発生した場合には下記を参考にしてください。

 

参考:TOKYOはたらくネット
https://www.hataraku.metro.tokyo.jp/sodan/sodansitu/qa01_05.html

 

失敗事例:3 求人サイトの写真につられて、つい…

アルバイト雑誌

アルバイトを探す上で、最近では求人サイトを利用する人の割合が一番多いのですが、そのイメージ写真を本気にし過ぎるのも危険です。

 

たとえば、居酒屋に絞ってアルバイトを探すような場合には、条件的にほぼ同じ店舗の候補がたくさん出てくることがあります。

正直のところ、こうなるとどの店を選ぶのかは運次第になるのですが、たまたまその中のある店舗のPR文中に、お店の制服を着た大学生風の美女が「私たちと一緒に働きませんか?」との写真が載っていました。

 

「はい、喜んで」とばかりに、バイト初日、ワクワクしながら職場に向かったのだが、どうやらその美女は今日は来ていないらしく、スタッフは全員男だったのです。

少し落ち込んだものの、また別の日に会えると思って悶々としたままその日のアルバイトを終えました。

 

それから2週間近くシフトに入ったのですが、期待していた写真の美女は一向に現れず、それどころか女性のスタッフの顔すら1人も見ない毎日・・・そこで、少し仲良くなったバイト仲間に聞いてみると、その写真の女性は数年前にやめたスタッフで、さらにもう何年も女性のアルバイトスタッフは入っていないという。

 

まさか「写真の美女と一緒に仕事がしたくてバイトを選んだだけなので辞めさせてください。」と店長に言えるわけもなく、そのことをバイト仲間に相談したら「俺もその子狙いでこの店で働き始めたよ。」と告げられ、男の悲しい性を感じざるを得なかった、との報告も。

 

居酒屋で働く場合には、他のアルバイトスタッフのキャラクターやお店の雰囲気を、実際にお客さんとして1度足を運ぶことで事前に肌で感じておくと、このような失敗はなくなります。過剰なイメージ広告に気を付けましょう。

 

失敗事例:4 サービス残業と名目時給

 

学生がアルバイトを探す時にまず真っ先に確認するのは「時給」の項目だと思います。

ただ、ここで注意しなければならないのが「名目時給と拘束時間は別」ということです。

 

具体的には、基本的に休憩時間には時給は発生しません。

けれども休憩時間はアルバイト先で過ごすことになるので結果的には拘束時間に含まれるのです。

なので、アルバイト中の休憩時間があまりに多い場合は「給料的に効率が悪い」ことになります。

 

たとえば同じ8時間拘束されるとしても、

・時給1100円 休憩1時間の場合 → 日給7700円

・時給1200円 休憩2時間の場合 → 日給7200円

になってしまい、名目時給と実際の日給の優劣は逆転してしまいます。

 

この最も極端な例が「塾講師」のアルバイト給与の記載の場合です。

良く見かけるのが「1コマ60分2000円」「1コマ90分3000円」のような記載ですが、このような「コマ単価」で条件が提示されている場合には特に注意が必要です。

 

一見すると「1コマ60分2000円」を「時給2000円」と変換してしまいがちですが、ここには休憩時間が含まれていません。

 

塾の時間割を考えると、授業と授業の間には必ず休憩時間が入ります。

さらには塾の場合、自分の担当する授業が必ずしも連続で開講されるとは限らず、1時限目と3時限目に自分が授業を担当する場合、その間の2時限目は給料の発生しない休憩時間となってしまうのです。

 

さらには、塾講師は実際に塾に行って講義をする以外にも、自宅で講義内容の予習などをしなければならず、この予習にかなり時間を費やすことも多いようです。

そのほかにも、報告書やレポートの作成、生徒からの相談や保護者との面談、塾内でのミーティング、授業の準備や片づけ、教室の掃除などにも給与が支払われず、いわゆるサービス残業になってしまっています。

 

塾以外の業種でも、アルバイトで最も多いトラブルがサービス残業問題で、残業分の未払いや休日手当や深夜手当がつかない、タームカードを打刻した後に働かされた、休憩時間もなく働かされた、など事例にいとまがありません。

 

労働基準法では、準備や片づけなど業務に関連する作業は労働時間とされます。

たとえどのような取り決めがあったとしても、労働した時間の給与は支払わなければならず、その賃金は1分単位で計算されることが法律で定められています。

また、労働時間が6時間を超える場合は45分間の休憩が、8時間を超える場合は1時間の休憩が必要です。

 

正当に支払われなかった賃金は、2年間さかのぼって請求できますので、決して泣き寝入りをしないようにしましょう。

そのためにも、「このバイトはブラックだな」と感じたら、辞める前に雇用契約書や給料明細、勤務時間の写しなどの証拠を集めておきましょう。

限りなくブラックに近いグレー

 

世間一般には、辞めるに辞められず肉体的な限界まで働かされたり、精神的に追い詰められて自殺者が出たり、しゃぶしゃぶのレストランチェーンのように暴力をふるわれた、などというのが「ブラックバイト」だと思われているようですが、法律に定められた労働基準が守られない違法な行為があるとすれば、それは立派な「ブラックバイト」です。

 

コンビニで売れ残ったおでんやクリスマスケーキを買わされたり、ファストフードでレジの金額が合わないから、と自腹で補てんさせられたり、ファミレスでオーダーを間違えるとその代金を支払わされたり…これらはすべて違法行為であり、本質的には「ブラックバイト」です。

 

しかし、多くのアルバイト学生は「こういうものか」と、なすすべなく受け入れてしまいがちで、店舗側も表立ってブラックバイトだと指摘されないため、サービス残業やシフトの問題も含めて日常的に行われているきらいがあります。

いわば限りなくブラックに近い「グレーなバイト」が普通に存在しているというわけです。

 

世の中にはブラックやグレーとは無縁のまっとうなアルバイトもたくさんあります。

時給の良さや、一見するとよさそうな労働条件に惑わされず、アルバイトに就く前には口コミやネット検索、ときには自ら店に足を運び、十分な情報収集を行うことをお勧めします。

 

もしも運悪くブラックなバイトに遭遇してしまったとしても、決して泣き寝入りはせず、相談機関に相談の上、毅然と対処してください。

そして、これもまた経験のひとつとポジティブに受け止めて、人生の糧とすることが大切です。

 

たかがアルバイト、されどアルバイト。

お金では買えないさまざまな出会いや経験があなたを待っているはずです。

ブラックバイトに気をつけて、学業とは別のフィールドで存分に自分の力を発揮してみてください。

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