2016.07.05 ( Tue )

不幸になるとわかっていて、なんで宝くじを買うのか理解できない


宝くじ

大学生になった段階でさまざまな物事に新しい挑戦、すなわち大学デビューを考えている人も多いと思います。

サークルやファッションなど比較的身近なものから車、恋愛、遊びなどライフスタイル全般にかかわるものなど挑戦の範囲は様々です。

 

20歳になればお酒やたばこも許されますし、ある意味ではそれらすべてが「デビュー」であり、「挑戦」と「経験」の過程とも考えられます。

様々な将来に向けての「夢」として希望する企業への就職への道筋を考えたり、タレントやアナウンサーなどを目指してスクールに通う人など「夢」の形はたくさんあります。

 

「お金持ちになりたい」という考えも然り。

実現に向けてバイト、就職、独立など様々な手段が考えられますが、そのような中、「宝くじで一攫千金」を考える人も居るのではないでしょうか?

 

宝くじを買う大学生は居るの?

 

事実、大学生の男子30%女子10%は大学時代に宝くじを購入した経験があるそうです。

日本人の中で、最近1年間に1度以上宝くじを購入したことのある「宝くじ人口」はおよそ52.6%で、約6000万人が毎年宝くじを購入している計算になります。

 

宝くじ購入経験者/宝くじ人口

宝くじ購入経験者の比率

 

宝くじを過去に 1 度でも購入したことのある購入経験者の割合は、78.5%(前回調査比 3.3 ポイント増)で、そこから推計される購入経験者数は約 8,344 万人(同約 353 万人増)と調 査開始以来はじめて 8,000 万人を超え、過去最高を記録しました。 ・最近の1年間に1回以上の購入経験がある「宝くじ人口」は 52.6%で、推計人口にして約 5,592 万人と、前回調査と比べて 1.8 ポイント、推計人口で約 195 万人の減少となっています。 ・また、最近 1 年間に月1回以上購入した「宝くじファン」は 11.3%で、推計人口にして約 1,206 万人と、前回調査比で 2.1 ポイント、推計人口で約 218 万人の減少となりました。

参考:H25年宝くじに関する意識調査

 

そんな身近な宝くじに関して、少し考えてみましょう。

「あーあ、宝くじが当たればなぁ。」と周りが愚痴をこぼしていたことはありませんか?

 

「宝くじで高額当選」という夢を持っている方も多いはず。

本企画では、様々な実際のケースから、高額当選の「先にあるもの」に着目して行きたいと思います。

 

高額当選をバラしていいの?

 

様々な体験談を読むなど研究されている人は「宝くじが当たった事実を知られてしまったら家族親族、疎遠だった友人などが次々に寄ってくる現象」にお気づきのはずです。

近づいてくる人々は「あぶく銭なのだから、1円くらい分けてよ」と“強気”で来ますから、本当に無一文で困っている人よりも、タチが悪いかもしれません。

 

特に、「友達に宝くじの当選を知らせる行為は破綻に繋がるリスクが高い」といわれています。

理由として、友達の友達は一体どこまでが友達か分かりませんし、もし当選を隠していた友達の耳に、別の違う友達伝いで情報がバレてしまった場合などは事態が深刻です。

結局バレてしまえば、その友達に対して事実を隠していたこととなりますし、そうではないと説明したところで、小さい嘘が大きくなってしまえば取り返しがつきません。

 

ここで気付かなければいけないのが、「当選した事実を特定の友達にだけ知らせること自体が不可能」だということです。

大学における友達というのは基本的に「好奇心の塊」で、「拡散力がとてつもない」ことを忘れてはなりません。

せっかくの高額当選が友達関係を壊してしまうような事態だけは、何が何でも避けなければなりません。

 

巷では「当選した事実を誰にも言わないことが最適解」とされているようですが、バレた際のリスクを考慮の上、あらかじめ「もしもの時の対応」を決めておくと良いかもしれませんね。

 

“少しの贅沢“の連鎖

大金

もし、3億円がいきなり預金口座へ入金されれば、誰しも少なからず嬉しい気持ちになるでしょう。

 

普段は100円の回転ずしを食べていた人が、「あれ、3億円もあるなら少し奮発できるのでは?」と考え始め、「今日は皿毎に値段が違う回転寿司に行こう」となるわけです。

更に「回転寿司は満足した、次は回らない寿司だ」とグレードは上がる一途を辿っていきます。

最終的には「回らない、高級寿司」にたどり着き、1人前の会計は数万円となっていることでしょう。

 

「あぶく銭」の怖さは、ここに体現されています。

1単位の労働に対して1単位の報酬を貰う感覚があれば、1単位の報酬の使い道についてしっかりと考えられますが、0の労働に対する1個の牡丹餅は、金銭感覚を蝕んでいくのです。

もちろん食事がこの調子では、学生にとって本来関係のない世界の話にまで影響は及びます。

不動産、車、時計、パソコン、その他聞いたことのない投資話まで、言うまでもないでしょう。

 

相場感覚が狂い始めると?

 

当選金額が、今まで扱ってきた最高額と一桁でも違った場合、相場感覚の壁にぶつかります(例えば1,000万円の家を買ったことがある人が、3億円当たった場合など)。

 

多くの企業は、大きな買い物に際し「自力で資産を構築した人」か「あぶく銭か」を見極めた上で、「あぶく銭」サイドにいる人々の財布の紐を開けさせるようなマーケティングをしているのです。

 

例えば、1,000万円の車を買う上で、車の価値に疎い当選者が「10万円でこんなオプションがつきます」と言われたら「3億円あるのだし、良いだろう。」と考えてしまうはずです。

次々とオプションを追加し、1,100万円になったとしても「たった100万円追加したくらい大したことはない、それよりも車体価格の10%で大幅な価値向上につながった」と考えることでしょう。

 

ビジネスの観点で見れば、お互いに満足していますから、素晴らしい取引とは言えますが・・・。

 

就職しないという選択肢も?

 

サラリーマンが高額当選した際に会社を辞めて良いのか?という問題に関しては、統計上「辞めない方が良い」という結論が出ているように思えますが、念のため検討してみたいと思います。

 

現職を辞めない方が良い理由としては、主に「行動パターンが変わることにより、周りが気付く可能性を高めてしまう」「当選金は自らが貯めてきた“貯金”ではないため、遅かれ早かれ底をつく」といった2つです。

 

「宝くじを当てて仕事を辞めたい」と普段から周りに喋ってしまっている人は、高額当選の際、まさに「宝くじが当たったから仕事を辞めたのではないか」と勘繰られる恐れがあり、さらに難しい所です。

 

当選金を使って生活するのは、いわば学生が“欲しければ無限にもらえる”仕送りに頼って生活するようなものですから、仕送りの原資が底をついて「卒業」を余儀なくされた際の代償は計り知れないものでしょう。

 

これが大学生の場合に当てはめると、「生涯賃金に相当する額を今一気に得られた状況下で、就職する必要があるのか?」という問題が出てきます。この問いに関する一般的な世間の回答はまだ出ていません。

 

身に付いた金銭感覚の罠って?

 

せっかくの当選金額ですから、好きなだけ使ってみたいという気持ちはもちろん分かりますが、「生活を維持する」のが当選後も安定して生活するコツかもしれません。

 

幼少期、羽振りの良い家庭に育ち毎日のように高級焼肉を食べていたAさんがいたとします。

彼が15歳になった時、両親が経営に失敗し、家が差し押さえられました。

高級焼肉には行けず、スーパーの肉を食べるのが精いっぱい。

Aさんは恐らく、この状況に置かれて「ツライ」と思っていることでしょう。

 

反面、幼少期から貧困続きで毎日豆腐しか食べることのなかったBさんがいたとします。

Bさんは、友人の家で開かれたスーパーの肉を使った焼肉パーティーに参加しました。

この時、Bさんは「楽しい」感情に近いのではないでしょうか。

 

感覚的に、一旦羽振りの良い金銭感覚に慣れてしまうと、何らかの事情で生活水準が落ちた際にそれを矯正するのも一苦労、毎日がつらいと感じてしまう傾向が強いようです。

歳を重ねるにつれて生活水準も向上していけば困難はありませんが、景気や自らの健康など様々な不安定要素がありますから「金銭感覚のずれ」は一生涯続く直接的なリスクになってしまいかねません。

 

投資で稼げば大丈夫?

 

当選金額を運用しようとする方も多いことでしょう。

ここで大切なのは、「リターンを得るためには、それに応じたリスクを取らなければならない」という所です。

 

3億円で現物株式を買って運用していれば、借金をする心配はありませんが「FX」や「信用取引」などに手を出してしまうと、元手以上の損失を被った際に、それは「借金」として直ちに身に降りかかってくるのです。

 

例えば、信用取引で3億円をフルに活用して特定の会社の株を買った場合、その会社が倒産してしまう可能性もあるのです。

あぶく銭から生まれた借金など、返すアテもありません。

更なるギャンブルをしようにも、2度目の高額当選を果たすことは果たして可能なのでしょうか。

 

さらには、学生という段階は、一般的に「まだ社会経験が浅く知識的にも弱い」ことを意味します。

そのような充分な経験値も持たない人間が、投資の世界に一朝一夕の付け焼き刃で乗り込んだとしても、簡単に勝てるような甘い現実が待っているとは到底考えられないでしょう。

 

年収と幸福度の相関関係って?

 

自由に使えるお金があればあるほど人間の幸福度は上昇し続けるように感じる人も多いでしょうが、実際はどうでしょうか?

 

年収がある程度まで上がってくると、そこから先は幸福度との相関関係が薄れてくるといわれています。

ただ稼ぎ続けて現金資産を築きあげたとしても、インフレリスク、将来的な財産税のリスクなどを考慮すれば、資産価値について100%保証されることはありません。

 

つまり、一定以上の収入を得た段階では、金銭と直接的関係のない「自身の満足度」も無形資産評価として評価に加える必要が出てくるのです。

趣味と仕事を兼ねることは比較的難易度が高いため、仮に趣味や仕事に直接関係ないことであっても、自分が納得さえできることであれば後悔しないで済むでしょう。

 

これを当選金額の使途決定として考えれば、最も大切なことは、「いかに高いものを買うか」ではなく「いかに自分の納得するものにお金を使うか」という重要性に気づけるはずです。

 

結局当選金額はあぶく銭だけど?

 

確かに、“今”宝くじが当たれば、毎日の生活の質は一時的に上がるでしょうし、お金が障壁となっていた目の前の様々な問題はスムーズに解決できるのかもしれません。

しかし、結局はあぶく銭ですから、使い方によっては将来的な弊害を生むリスクも十分に孕んでいるのです。

 

そのような意味で「元々なかったお金」として割り切ったうえで生活し、何らかの事情でお金でしか解決できない問題が発生した際にだけ、必要な分だけ拠出するのが最も賢い使い方かもしれません。

 

その意味で「宝くじで生涯賃金分を稼いだから一生遊んで暮らす」という選択肢は、実は「様々な出会いの可能性」「仕事で得られる達成感」「人生の深みに繋がる経験」などの機会を失うことに繋がる可能性もあり、その点では「自身の満足度」を充分に高められないものではないでしょうか。

 

 

買ってもなかなか手元に幸せが残らないといわれる宝くじ、

でもそれもまた1つの「デビュー」なのかもしれません。

これからはじまる大学生活、あなたはどんなデビューを目指しますか?

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