2016.07.09 ( Sat )

偏差値だけでなんとなく法学部を選んだら地獄が待っていた件


六法全書

その大学に入学するかと同じようにどの学部に入学するのかという選択は非常に重要です。

入る学部によってはそのあとどのような職業につくのかまで決まってしまう可能性があります。

 

しかし、大学の学部の雰囲気というのは実際に入学してみないと正確にはわかりません。

そこで、今回は実際の法学部生の経験的な視点から法学部についての独特な雰囲気を、皆さんにお伝えしましょう。

 

もしまだ学部を選択できる受験生や、転部を検討している新入生の人などに、法学部を検討するにあたっていい面、悪い面、紹介するので本記事を参考にしていただければ嬉しいです。

 

意識が低いと単位に見放される

 

「意識低い系」の体験談

 

筆者はG県から上京した大学二年生。

そもそも学びたい学問よりもなるべく高い偏差値の学部を選択した結果、W大学の法学部へと入学を決めた。

弁護士や裁判官になりたいというような特段の動機はなく、偏差値が高く、親戚のおじさんが法学部だったという「理由にならない理由」のみで安易に学部を選択してしまったのです。

この選択が筆者を苦しめることになろうとは、当然予想もしていませんでした。

 

皆が予想する大学生ライフは、まさしく天国のイメージでしょう。

普段は勉強などせず遊びとバイトに明け暮れ、人生で最も自由な時間を過ごせるに違いないと考え、筆者もそれを願って大学に進学したのですが・・・しかし、この夢はすぐに裏切られてしまいました。

 

まず最初に、あまりにも勉強が難しすぎた。

高校の単純な勉強とは比べ物にならないのです。

膨大な条文数に加え、パターン別の回答暗記。

テスト対策の資料は一科目につく60、70枚。それがなんと4科目。こんなもの理想の大学生ではない!

 

加えて、そもそも法学部においては、生徒に対する先生の姿勢がまったく違うのです。

高校までは、学校の先生はそもそも「単位は与えるもの」という姿勢が当たり前だったはずです。

それなのに大学の法学部の教授にとって、そもそも意識低い学生は必要ないと言わんばかりの厳しい対応が待っていました。

 

さぼった学生にはそもそも単位などあげるつもりなどない。

そんな学生の答案を読む時間すらももったいないと感じているに違いないのです。

現に「今年度はあまりに多くの履修者が集まって授業がやりにくいから、今年は厳しくテストを行います。」と学期初めに宣言した教授がいるほどで、こんなケースは他の学部の友達からはほとんど耳にしたことがありません。

 

偏差値だけで選んだ末路

法学部ゼミ

 

このような「リアルな裏事情」を全く知らずに法学部に入学したのは私だけではありません。

過半数近くは私のような意識で入学したというのが実感です。

「偏差値だけ」を頼りに、何も考えず軽く選んで入学してしまった「よくあるパターン」です。

 

そもそも法律家になるという崇高な目的を持っているわけでもない「意識低い系」の学生が、普段からテスト勉強に向けて勉強しろというのは無理な話なのです。

「意識が高かろうが低かろうが受ける試験や課題は同じ」それを考えなかった自分を後悔するしかない毎日です。

 

テスト前に地獄を見ると知ってはいながらも、難しすぎて教室への足が遠のく→バイトの疲れに身を任せ睡眠に落ちる・・・のサイクル。

そして、テスト前には他学部の学生たちが幸せそうにキャンパスを闊歩する姿を恨めしそうに眺めながら、鬼のような試験に立ち臨むしかないのです。

 

法学部に入って良かったこと

 

筆者と同じ感覚を持った「残念な法学部生」の声を聞く機会はたくさんあります。

法学部というのは勿論メリットの多い反面、それに伴ったデメリットも大きいのである。

ここで法学部へ入学することのメリット・デメリットを紹介してみましょう。まずメリットとしては、

 

1.意識が高い友達ができやすい

 

法学部には法律家志望の学生も多く学生の質が高い傾向があります。

また起業家、ジャーナリスト志望も多く、まじめに何か(資格や実業など)に取り組もうとする場合に仲間を集めやすい特徴があるのです。

また、そのように頑張る仲間の姿に刺激を受けることで、自分たちも何か頑張らなければならないという意識を持つこともできるでしょう。

 

現に、全体として授業への出席率はとても高く、資格などのために在学中からダブルスクールしている人もかなりの数います。

また2年生からインターンに通うような友達もいるため、「自分も何かしなければならない」という刺激を受けやすい環境です。

 

2.法律系の資格が普段の学業を通して手に入りやすい

 

法学部では、普段の授業から詳しい法律の取り扱いの方法を学びます。

そのためテスト前でなくともなにかしらの勉強を必要とされるというほど授業は内容が濃いのです。

反面、普段の勉強が難しいということは、その学業がそのまま法律の資格を取るということに直結することも意味するのです。

 

他学部の学生なら学校に通わなければとることが難しいような資格も、法学部の普段の勉強を通して、ほかの人たちよりも有利にとることができるのです。

ダブルスクールなどして1から学ばなければいけない法学部以外の学生と比べて、もう既に基礎ができている上に応用の勉強をすれば良いだけの法学部生は、法律資格を取る上でかなり優位であるといえるでしょう。

 

3.公務員系の就職に強い

 

法律系に知識を持っていると上級公務員などへの就職は他学部よりも圧倒的に強くなります。

筆者の大学の法学部では、3割程度が公務員に就職しており、都庁や官庁などへ就職者も多いのです。

このように公務員を志望している学生にとって法学部はうってつけの環境です。

公務員試験で必要な法律知識も、授業を受けた上で試験対策をすればそれほど大変ではなくなってしまうようです。

 

4.大学内での優位な立場

 

偏差値は受験期のみのものと考えられがちですが、実際は入学後も重要な場面があります。

やはり自然と偏差値の高い学部のほうが一目置かれることが多いのです。

どの大学の中にも、偏差値や伝統ごとに学部にヒエラルキーが存在していて、その点、法学部はどの大学でも比較的偏差値が上位の学部であることが多く、他学部との交流の場においても何かと優位な気持ちを持てるかもしれません。

 

法学部に入って損したこと

 

1.ひたすら単位取得が難しい

 

法学部の試験は非常に難しい場合が多く、他学部の友達と同じようにテスト一週間前から軽くこなせば間に合うというようなレベルではない場合が多いです。

 

筆者の大学の法学部生の場合は、基本的には2か月前から皆がそわそわしだし、1か月半前からはほとんどの学生が何らかの試験対策を始める場合がほとんどなのです。

たとえ力を入れて勉強したからと言って試験の内容によっては全く解けないという事態もありうるのが、法律志望者以外が迷い込んでしまった場合の最大のデメリットです。

 

2.サークルで同じ学部の友達があまりいない

 

法学部の場合、通称「法サー」と呼ばれる法律サークルに加入している人がほとんどで、そのサークルに満足している場合が多いです。

「法サー」は1つのテーマをもってサークルに打ち込むわけではなく、一緒に飲み会やカラオケなどにたまに行ったりする程度の「サークルほどではない緩い集まり」と考えてもらえれば分かりやすいでしょう。

 

そのため、わざわざほかのサークルに加入する動機がない場合が多くなります。

そのため法律サークル以外のサークルへ加入した場合に同じ学部の同級生や先輩に出会えることがあまりなくなるのですが、これはかなり深刻なデメリットです。

 

「法サー」以外のコミュニティでは、まず先輩からの試験情報が受け取れないに加え、同期同士での試験情報の共有ができないのです。

そのため、試験へ臨むためには、サークルは利用できないため、そのサークル以外に別の人脈を確保しなければなりません。

 

3.知人から法律知識について過大評価を受ける

 

法学部は文系学部の中でももっとも実学的と言われます。

そのため実生活の中において法律知識について意見を求められる場面に出会います。

しかし、実際には実際の経験を伴わない学部レベルでの学習では、まだほとんどの質問に対応することができずに気まずい雰囲気となることも多々あります。

 

4.アクティブな友人が作りにくい

 

法学部の学生は真面目な学生が多い傾向があります。

そのため、何らかの別の遊ぶためのサークルに入らなければ、普段アクティブな活動をする仲間を集めづらいでしょう。

 

法学部の学生は基本的に「法サー」に加入していてそこでの活動で満足している場合が多いので、学部内では一緒になにか別の活動をするというような仲間を見つけにくいことも、入ってみるまで分からない法学部の特徴なのです。

 

まとめ・勉強だけが大学生活?

このように法学部には大きなデメリットとメリット両方が存在しています。

なにか大学のうちに成し遂げたい、資格を取りたいという「高い意識を持った学生」にとってはこれほど素晴らしい学部はないことでしょう。

 

反面、「人生最後の長期休暇」という甘美な言葉にひかれて大学を目指した筆者のような「一般的な意識の高くない普通の学生」にとっては、法学部の勉強スタイルは肌に合わないというのが正直な実感です。

 

そのような「勉強と私生活の両方を充実させたい」学生は、商学部などの学部を選んだほうが無難で、理想的な大学生ライフを過ごせるに違いないでしょう。

 

学部選択は、このようにその後の就職などを見据えた長い人生設計にも重要な選択であると同時に、「就職前の最高に楽しい時間を過ごせるか」という目先の楽しみにも影響してくるのです。

 

大学によっては転部制度がある場合などもあり、学部が合わないと感じたら早めに調べてみるのも手かもしれません。

また、これから学部を選ぶ高校生の方には、十分に学部選択を考えて、決して偏差値だけで選んで公開するようなことなく、「楽しいキャンパスライフ」を送っていただきたいです。

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