2016.07.25 ( Mon )

自分が作った学生団体を世界規模にまで拡大する簡単な方法


「学生団体を作るという選択肢」の続編です。

日本展開

思いで全国を繋ぐには

 

一概に「学生団体」と言っても、規模はそれぞれ違います。

2、3人の団体もあれば、数千人の団体もあり、世界を見ればアイセックが10万人の構成員を持ちダントツではないでしょうか。

学生団体とはどのように広がっていくものなのか、見ていきましょう。

 

おさらいですが、前編の「学生団体の作り方」では、「核となる人のカリスマ性によって人が集まってくるため、メンバー集めに困らない」というお話をしました。

これはあくまでも、大学規模、数十人規模の話となります。

 

1人のカリスマ性がどれだけ優れていたとしても、直ちに数百人、数千人と群がってくることはありません。

但し、1人のカリスマ性によって引き寄せたメンバーが、更にカリスマ性を持っていれば話が変わってくるのです。

 

即ち、Aさんという創設者がいて、北海道のBさん、東北のCさん、北陸のDさん、東海のEさん、中部のFさん、関西のGさん、中国のHさん、四国のIさん、九州のJさん、沖縄のKさんを引き寄せ、彼らが皆カリスマ性を持っているのであれば、全員が人を引き寄せていくため、すぐに全国規模の団体となることでしょう。

 

そんな簡単な話があるか、と言われそうですが、もちろん非常に難しいことです。

それぞれの地域に行って、ただ口説こうなんて、そんな上手い話はありません。

それぞれの地域に応じた地域性があります。以下は、東京を本部として、あくまでも経験論により説明いたします。

 

まず、特に中部地方や関西地方では「東京人の分際で出しゃばって」と思われるケースがあります。

もし東京人の分際で<偉そうに>「関西支部を作りましょう」と関西人に提案すれば、上手くいく話も失敗してしまう確率が圧倒的に高いでしょう。

 

学生は経験が少ないですから、そう気が回りません。

いくらカリスマ性があっても、学生団体を作るだけの「井の中の蛙的カリスマ性」ではなく「全国に目を向けたカリスマ性」がなければ、大都市進出や全国制覇は難しいのです。

 

中央から広がる学生団体ムーブメント

 

多くの学生団体を見てきた結果、「学生団体業界」だけで見れば、関東を基準とすると平均として次のような年数の差があります。

関西 +0~1年

東北、中部、東海、九州 +1~2年

中国、四国、北陸 +2~3年
北海道、沖縄 +3~4年

 

つまり、関東で今進行している学生団体の仕組みは、来年にかけて関西が取り組み始め、3~4年後に北海道でも取り組みが始まる、ということです。

この話をすると「地域差別だ」と言われることもありましたが、あくまでも経験則による統計のためご容赦願えれば幸いです。

 

例えば、facebookの普及率を見ればダントツで東京都が多いのと同じように、広報の拠点からどのように広がっていくかという話になってきます。

Facebookは学生団体運営のためのブランディング構築に一役買っていますから(前編参照)、facebookの普及が乏しい地域では学生団体に関する情報格差が特に生まれやすく、年数が経ってから普及していくのは当然といえるでしょう。

 

(参照)都道府県別統計とランキングで見る県民性
によれば、

2015年のfacebookユーザー数は人口100人当たり東京都が34.35人、大阪府が24.9人、福岡県が23.57人、愛知県が21.46人、北海道が18.52人となっています。

 

全国を股にかける労力の算出

 

また、先ほどの話ではあたかも日本が北海道、東北、北陸、東海、中部、関西、中国、四国、九州、沖縄で構成されているかのような説明をしてしまいましたが、例えば「東北」というのは「東北地方」のことですから、更に細分化していかなければなりません。

 

東京対東北地方の所要時間を見れば「宮城仙台までが2時間」「そこから先は隣県につき+1時間」という速算式があります。

つまり、山形・岩手は3時間、秋田・青森は4時間ということになります。

 

現在ではべらぼうに早い「はやぶさ」というダイヤのお陰で東京―仙台間は約1時間半に大幅短縮されましたが、現実的な所要時間は一旦置いておくとして、この基準を持っていれば、会議の際などに補助する交通費算定に役立ちます。

 

例えば、仙台東京間について「1万円の交通費補助」を定めた場合は、所要時間表に則って、「山形・岩手は15,000円」、「秋田・青森は20,000円」と定められるわけです。

 

これを東京対関西地方に置き換えると「東京―京都間は2時間、東京―新大阪間は2時間半」という速算式がありますので、「京都なら1万円、大阪なら12,500円」となり、かなり現実的な数値であることがお分かり頂けるかと思います。

学生団体を全国展開する上で、このような経験も積みあがってくるものです

 

そして、「飛行機で行く地方」という基準があります。

まずは「北海道・沖縄」。そして「四国地方」です。

 

東京対本州では岡山以西、大阪対本州は(四国地方が除かれた上で)東北地方が妥当であると考えます。

※岡山以西とは、兵庫県を含まないという意味であって、鳥取県を含みます。

 

飛行機といっても、空港には限りがありますので、今回は「クレジットカードで利用できるラウンジのある空港」に絞ります。

これは青森空港、秋田空港、仙台空港の3空港があります。

例えば関西から岩手に行く場合には、仙台空港を利用する方法に加え特例として新幹線の乗り継ぎを認めることができます。

利便性を選択できるためであって、東京対岡山以西への経路についても同様です。

※東京から岡山へは新幹線、飛行機共に疲労度は同程度と推定されるため、速算式「東京―岡山間3時間半」を用いて補助金を17,500円と算定した上で、飛行機の利用も認めることができます。

 

このように、一概に「東北」と言っても、細分化していけば非常に多くの論点が生まれてくることがお分かり頂けるかと思います。

学生団体の根底の「想い」には話題が熱量を持った「賞味期限」がありますので、代表が短い期間の中で全国を精力的に飛び回る必要があるのです。

 

海外展開も視野に入れる場合

世界展開

そして、海外展開の場合は更なる注意が必要となります。

学生団体の扱うジャンルの中心テーマの一つに「国際」という要素があるので、一見大げさに見えてこれは直接的にぶつかる問題なのです。

 

例えば、韓国に支部を展開する場合、「国単位としての理解」の壁にぶち当たります。

分かりやすい例をいえば、韓国人を好きではない日本人がいて、日本人を好きではない韓国人がいる、といった人種に関わる問題です。

 

もし韓国支部を作った学生団体の1広報メンバーが、個人のツイッターアカウントで韓国人を差別するようなツイートをしてしまうと、すぐに問題となって炎上する危険性があります。

このようなリスクと引き換えに、果たして海外展開が適切であるのか、についても十分に議論の余地があるかと思います。

 

(参照)危険すぎた「女子大生ルーマニア一人旅」アイセックに「説明不十分」と批判噴出
の記事では、アイセックの海外インターンシップでルーマニアに渡った日本の女子大生が殺害された事件について書かれています。

 

「国外展開や大規模展開は凄い」と思っているのは意識高い系学生や一部の人々であって、誰もが思っているわけではないでしょう。

大手チェーン店がべらぼうに店を出した結果、強盗やアルバイトの雪崩辞職が起きた話題は記憶に新しいかと思います。

企業と学生団体は違いますが、何も広げ過ぎれば良いという訳ではないのです。

 

韓国・中国への展開で気を付けること

韓国や中国は学生団体が展開する際の最も近い隣国と言えます。

 

韓国は兵役もあって比較的安全な国だと言えますが、家族で喧嘩が絶えないように、近隣国や同類国で仲の良いケースはあまりありませんから、まずは色眼鏡を外して物事に取り組めるメンバーがいなければ、海外展開というのは夢として終わってしまうことでしょう。

 

歴史を勉強することは結構ですが、「今自分たちが何をしたいか」についてもっと目を向けても良いのではないか、と思うようなケースが散見されています。

 

「韓国人は何となく嫌い、アメリカは米軍基地があるから嫌い、中国は大気汚染させるから嫌い、イスラムはテロするから嫌い」といったように、目に見えること、メディアで報道されることに振り回される人々が多いため、そういう人たちほど「じゃあスペイン人は?」「ポーランド人は?」と聞くと、メディアによるイメージがなくたちまち答えられなくなってしまうものです。

 

次に、中国(China)展開についてですが、日本とは人種が大きく異なると考えて差し支えないでしょう。これは差別ではなく、よりスムーズに人間関係を構築するために大切な考え方となります。
中国人と商売をした方なら経験があるかもしれませんが、どれだけ先方にメリットがあっても遅延行為を行われることがあるでしょう。

それは「自分たちに有利に進めるため」に当然なことだからです。

 

日本人は「お互いにメリットがあるのだから、きちんと商売しようよ」という傾向に近いかと思いますので、両者間に利害関係が生まれたり、利益が生まれるような仕組みづくりをしてしまうと、中国への展開は何段階も足が遅くなるかもしれません。

 

アジアの先に広げられるか

 

ここまで成功することができるのはごく一握りではありますが、アジアから更に視点を広げていくと、「飛行機代の壁」が生まれてきます。

海外ビジネスを展開している自営業者でも、飛行機代を払うのがやっとだという人は意外に多くいます。

 

毎日のように飛行機に乗って、当然のようにSFCダイナースプレミアムやJGCプラチナ等を持っているような経営者であれば、もしかするとそれ以上の付加価値を生み出せているのかもしれませんが、学生団体クラスにそれを求めるのは酷な話です。

 

学生団体はあくまでも無償的な団体であって、人員を持て余していますから、会社のように「一人一人に役割が与えられて、全員がコミットしている状態」とは違い、皆で頑張った結果として利益が出たとしても頭割りすればボランティアの謝礼程度でしょう。

 

けれどもそれがそもそもの「学生団体が学生団体たる所以」なのです。

利益を追求する企業ではなく、想いを伝える仲間を広げるのが学生団体の姿なのです。

懐に得られるものは少ないかもしれませんが、ハートに一生ものの大きな思い出が残るはずです。

Recommend-関連するオススメの記事-

後 援

JIHDO 公益財団法人 国際人財開発機構

協 力

FRESH! by AbenaTV

pagetop

Copyright© 大学生活を有意義にする実行委員会. All Rights Reserved.