2016.06.27 ( Mon )

大学生に大人気! 世界を広げるフリーペーパー


フリーペーパーを読む学生
現代の学生はとくに、TwitterやFacebook、ブログ等をしている割合が高いでしょう。どんなにささいなことであっても、友だちに知ってもらいたい。インターネットを「自分を表現する場所」にしているという人も多いと思います。

そんな学生のみなさんにおすすめしたいことがあります。インターネットではなく、別な形で自分の思いを表現してみてはいかがでしょうか。その方法の1つとして、フリーペーパーというものがあります。

ブログのようなインターネット上の情報は流れやすいものです。物理的な形を残しません。フリーペーパーにすれば、”モノ”としての価値が生まれます。実際に形になったものを手に取ってみると、手触りから何もかもがいとおしく思えるものです。

大学生になって、本格的にマスコミ関係への就職を考える学生も多いようです。広告交渉、取材、デザイン、印刷…etc. フリーペーパーをたった1冊つくる過程であっても、学べることはたくさんあります。大学生は社会人になる前の最後の段階。この機会にぜひ、フリーペーパーをつくってみてはいかがでしょうか。

”自由”と”タダ”のフリーペーパー

フリーペーパーの魅力は、まさに”free”という英単語に込められています。”自由”であり、”タダ”であるところです。

フリーペーパーは、”売れる”ことを目指さなくてよいのです。「多くの人に見てもらいたい」「読者のニーズに応えたい」などの気持ちは、つくる際のモチベーションとして大切ですが、”売らなければならない”プレッシャーを感じる必要はありません。公序良俗に大きく反さなければ、基本的には何をつくってもよいのです。

みんなで1つのモノを生み出す空間

サークルでフリーペーパーを1冊つくる場合は、それぞれのメンバーが企画・作成したページを全部合わせて1つにすることになります。その場合、冊子のおおまかなコンセプトは決まっていたほうがよいですが、一人ひとりがつくったページに個性が出ることが何よりもおもしろいです。

例えば、”旅”を大きなテーマのひとくくりにしたとしても、”旅”で思い浮かべる内容は人それぞれ違うでしょう。東京から沖縄への修学旅行を思い出す人もいれば、視点を海外へ向ける人もいます。目的地まで安く早くいけることを第一に考える人もいれば、鈍行を利用したり、ヒッチハイクをしたりして、目的地までの過程を重視する人もいます。

このように、”旅”という内容1つをとってみても、みんなの力で多様に発展させることができるのです。

また、絵を描くのが得意な人、文を書くのが好きな人、デザインをやりたい人など、それぞれの得意分野や好きなことを生かすと、よりクオリティの高いものができるはずです。

広告がつなぐ世界の広がり

フリーペーパーを発行するための印刷費などはどのようにまかなえばよいのでしょうか。サークルの現状にもよりますが、学校からの援助金だけでは厳しいものがあります。みんなから集める部費の金額は、できるだけ少なくしたいですよね。

そこで、広告を載せて費用を抑えられると良いです。大学周辺の企業を選べば、地域活性化にもつながります。自分たちのフリーペーパーの知名度を上げようとすることで、その冊子に載っている企業の宣伝にもなるからです。

フリーペーパーの常設場所を増やす・手配りを頑張るなどの努力をして、発行部数を増やしましょう。広告を載せるからには、それ相応の責任が必要になります。たとえサークルの活動であっても、広告費をもらう以上は仕事のようなものです。広告のデザインを任された場合は、広告主の方とよく相談し、お互いが納得できるものをつくりましょう。

ここで、地域の企業と信頼関係ができると、地域の行事に誘っていただけるようにもなります。出会いや経験を得られるので、ぜひ積極的に参加しましょう。地域の人に限らず、他のサークルとも、困ったときはお互いさまの精神を忘れないでいることが大切です。

Revo編集部の場合

フリーペーパー「revo」
山梨県にある都留文科大学をご存知ですか?そこには『Revo編集部』というフリーペーパーをつくるサークルがあるのです。「プラスαの楽しみを。」をコンセプトに、都留文科大学の学生(以下文大生)の生活が充実することを目指し、マガジン『Revo』を発行しています。

大学のある都留市は、いわゆる典型的な”田舎”です。大型の建物は見られず、スーパーや個人のお店が点々としているだけ…。東京へ行こうにも、交通費が高く終電の時間が早い…。服を買うのにも困る…。これだけ聞くと、都留市は何の魅力もないように思わざるを得ません。

そこにまったく別な視点を与えてくれるのが『Revo』です。広告は個人のお店や市の教習所にお願いしています。文大生は、隠れたところにある都留市のお店を、『Revo』ではじめて知ることもあるのです。学校から近いお店はとくに、大学生に知ってもらうメリットは大きいでしょう。特集でのお店紹介の反響は、とくに大きいです。

学生自身がやっている珍しいことを紹介したり、ときには市や県の外に出てみたりと、企画の規模・内容は多岐にわたります。

つくっているのも大学生、見るのもほぼ大学生なので、基本的にはニーズに合わせやすく、つくりやすいです。そこが大きな魅力だと思います。『Revo』をつくっている意識があるだけで、地域への関心も強くなるものです。見過ごされがちなちょっとした情報を知ることで、自分自身の生活も豊かになります。

『Revo』は10年以上の歴史があります。白黒からオールカラー、昨年はついに電子化を達成しました。たとえ形が変わっても、つくり続けることに大きな意味があるのです。

また、国士舘大学のフリーペーパー「ウゴパン」は、その内容の緻密さから評判を呼び、今では大学以外でも多く配布されているフリーペーパーへ成長しました。

種類豊富なフリーペーパー

 フリーペーパーは『Revo』のようなものだけではありません。最近では内容も形もさまざまなフリーペーパーを目にするようになりました。全国のフリーペーパーを集めた「フリーペーパーだけの祭典」も開かれています。

「これ本当にタダなの?」と思えるような立派な装丁のものや、人気のモデルを表紙にしたものまで、つくっているのが学生であったとしても、質の高いものばかりです。しかし、お金をかけているから”よい”フリーペーパーがつくれるとは限りません。そこがフリーペーパーのおもしろさでもあります。

たとえ薄っぺらい紙1枚であっても、かわいらしい形をしていたら、大事にしたいと思いますよね。他にも、封筒に入れられた形になっているものや、極端に小さいものまで、本当にさまざまな種類のものがあります。

また、法にふれるほどではないけれど、少しいかがわしい内容も意外と人気があります。”パンツ”、”太もも”、”女子高生”などの特集です。一冊まるごと「ティッシュのみ」をテーマに扱ったものなど、フリーペーパーに難しいルールはありません。思いきって、まだ誰もが扱ったことのないものや、みんなが興味を引く内容を扱ってみるのもよいですね。

『Revo』のように、読者の範囲がとてもせまいものもあります。その大学の学生にとっては価値のある情報であっても、他の地域での需要はありません。そのようなローカルなネタを扱えるのも、フリーペーパーだからこその魅力なのです。

範囲がせまいというのは、何も地理的なことだけではありません。マイナーなことを扱うのも含みます。度が過ぎるくらい宇宙が好きであったら、みんなが知らない宇宙の知識を得たいと思うことは当然です。超宇宙好きが超宇宙好きのためにマガジンを発行する。これも需要と供給の規模は小さいです。しかし、フリーペーパーなら何の問題もなくできてしまうのです。

読者の声に触れられる幸せ

雑誌の場合などでよくありますが、フリーペーパーでもアンケートをつけてみるのも面白いアイディアでしょう。読者の声を知って得られるものは多くあります。

まず、読者が求めるものを次の企画の参考にすることは重要です。自分たちの自由につくれるフリーペーパーですが、別な視点を取り入れることで、内容に深みが出ます。さらに、これはアンケートでも口頭で言われる感想でもよいのですが、読者の反応はやはり気になるものです。

「ここがおもしろい!」といったようなプラスのことばに、心の底から誇らしくてうれしい気持ちになります。自分がそのページをつくるのにどれだけ苦労したことか…。その努力が報われる瞬間がたしかにここにあるのです。

フリーペーパー制作者の悲しみ

フリーペーパーは手渡しで配られたり、固定の場所に設置されたりしているものがほとんどです。手配りをすると、たいていはもらってくれない悲しみを味わうことになります。人は予想以上に他人に興味がないときもあるものです。

道を歩く人にフリーペーパーを手渡すときは、もらってくれないのがむしろ普通であるように思えます。うつむいたまま通り過ぎようとする人、見て見ぬふりをする人…。ですが、そのような人たちが多数を占めているにもかかわらず、少しでも興味を示してくれる人がどこかにいます。そんな人に出会えた時には、とても恵まれていることなのだと思いましょう。

最近はフリーペーパーを含めた広告媒体の種類がどんどん増えてきたために、以前に比べて広告がもらいにくくなっています。断られることもしばしばです。自分たちが誇りと愛着をもってつくっているフリーペーパー。その魅力が広告主の方に伝わらなかったときほど悲しいことはありません。でも広告主の方も経営は大変なはず…。仕方のないことだと割り切り、フリーペーパーの完成度と知名度をもっと上げようとするための糧にしましょう。

最後に・伝える手段と伝わるカタチ

一方的にインプットされることが大学の勉強ではありません。高校生まではなかなかできなかったかもしれませんが、大学生からはぜひ、アウトプットしてみましょう。手段も手順もどんなかたちでも構いません。大学の4年間は、普段の授業に加えて、サークル、飲み会、旅、アルバイト、留学…などなど、さまざまなことを一気に経験することができる時間があるのです。

自分の経験を誰かに伝えるとき、他人の経験を誰かから伝えられるとき、その2つの機会ほど、わくわくすることはありません。”伝える”手段は1つではないことを忘れないで下さい。人は絵も描けるし、文も書けるし、パソコンを使うこともできるのです。伝えたいことを、”自由なかたち”にしてみましょう。

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