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2016.06.25 ( Sat )

はじめてのインターン! 間違えないエントリーマニュアル


インターン

 

「3年3割」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

企業では、「大卒新入社員のおよそ3割が3年以内に会社を辞めていく」というのが定説で、この言葉があたりまえのように使われています。

厚生労働省の調査によれば、この傾向は今に始まったことではなく、平成7年以降、入社3年以内の離職率はずっと3割を超えています。

 

かつて日本の企業は終身雇用が当たり前で、年功序列や家族経営的な企業風土がどこの会社にも根付いていました。

しかし、バブルの崩壊やリーマンショックなど度重なる不況に見舞われ、かつ経済圏のグローバル化が進んだ結果、終身雇用制度をはじめとする日本式経営は崩壊し、現在は転職が当たり前の世の中に変化しています。

 

ただし、転職が当たり前とはいえ、「3年3割」という言葉が現しているのは前向きなイメージではなく、ネガティブな色合いが非常に強いものです。

なぜなら、離職の理由は「仕事がきつい」「仕事がつまらない」「待遇に不満」「職場の雰囲気が合わない」といったものが大半で、企業側の目には「新入社員は我慢が足りない」と映ってしまうから。

 

実際、わずか3年で即戦力になれるほどの実力を身につけるのは難しく、さらに人事担当からは「すぐに辞める人」という印象をもたれてしまうので、3年以内で離職した人の転職は難しくなりがちです。

 

こうした企業と新入社員とのミスマッチを未然に防ぐため、企業と大学の双方で推進しているのがインターンシップです。

インターンシップは離職率が高止まりを見せ始めた平成9年に、当時の文部省、通産省、労働省が共同で制度の整備を始め、現在では非常に多くの学生が利用しています。

 

しかし、企業と学生のメリットは必ずしも一致しない場合もあるし、インターン制度を悪用する企業も後を絶ちません。雇用主と働き手のミスマッチを防ぎ、「3年3割」ではなく、キャリアアップのための正しい転職をすることができるスキルを身につけるため、インターンシップのメリットとデメリット、後悔しないインターンシップの選び方について考えてみましょう。

 

<メリット>

実際に仕事を体験して自分に合うか、長く続けられるかどうかを見極めるためのインターンシップですが、ほかにもメリットがあります。

 

・単位修得

そもそもインターンとは研修生や実習生の意味で、かつては医学研修生や美容師の卵などがこう呼ばれていました。

現在のインターンシップは就業体験、職業体験といった意味で使われています。

本来は体験学習的な意味合いなので、インターンシップに単位を与えている大学も数多くあります。

 

・企業文化や社内の雰囲気を知る

企業文化や風土といったものは現場に色濃く反映されるものです。

もちろん社則やルール化されたものもありますが、それよりもそこで働く人たちの態度や人間関係、雰囲気などに表れることが多いものです。

職場の雰囲気や人間関係が良好な会社はいい企業といえるでしょう。

 

・就職活動に直結

もちろん、企業側も学生側もこの点が一番のメリットと感じているでしょう。

実際に外資系やIT関連企業ではインターンの採用活動が既成事実化していますし、大手に優秀な人材を持っていかれてしまう中小企業は、就活解禁前のインターン採用を国に求めています。

 

<デメリット>

インターンシップは本来、社会勉強、課外授業が趣旨ですが、企業によっては報酬が支払われる場合もあります。

しかし、この点で学生にとってデメリットになることもあります。

 

・インターンとは名ばかりのただ働き

実例として、ホテルが募集したインターンシップを体験した学生が、アルバイトの業務である売り子や清掃などをさせられた、というものがあります。

インターンシップなので当然、賃金は支払われません。

ホテル業界では海外からのインターンにも同様の労働をさせていた、として問題になりました。

インターンシップの中にもブラックなものがあることを覚えておきましょう。

 

・欠点をさらけ出してしまうリスク

企業側では学生の資質を見定める絶好のチャンスですから、もしもプレ就活として臨むのであれば、就職前に自分がランクづけされてしまうリスクがあります。

もちろん、短期間の体験業務で仕事の出来栄えを問われることはないでしょうが、ふとした気の緩みから普段の言葉遣いやマナーの良しあし、常識の有無などが知らず知らず態度に現れてしまう危険があります。

就職第一志望先でのインターンでは決して気を抜かないように注意しましょう。

 

・事実上の面接になる可能性あり

企業側ではなるべく早い段階で優秀な学生を囲い込みたいと考えているので、インターンシップを体験した学生に優先権が与えられがちです。

この点から、インターンシップに参加しないと就職できないのではないか、といった疑心暗鬼に陥るケースも多々あり、希望しないのにインターンのかけもち、などということにならないよう、企業にも配慮してもらいたいものです。

 

・学業への影響

先述のようにインターンシップへの参加が就職を左右するなどということになったら、インターンシップが就活の一部になってしまいます。

就活の解禁日設定は学業に支障をきたさないため、が本来の趣旨なのに、インターンシップのおかげで解禁日が意味をなさなくなる可能性もあります。

 

こうしたメリットやデメリットを考慮に入れたうえで、自分にとって正しいインターンシップを選択する必要があります。

インターンシップには、

・採用に直結するプログラム

・仕事を理解するためのプログラム

・大学と連携しているプログラム

がありますので、まずはどのタイプを体験するか決めましょう。

 

インターンシップの期間も、「1日」「数日」「数週間」から「数カ月」までさまざまです。

大学と連携しているプログラムの場合は、単位取得のための期間が決められているので選択肢はありません。

ちなみに、2016年のインターンシップでは「1日」という企業が3割超で最も多くなっています。

しかし、1日で業務を知るというのは現実的ではなく、参加者からも「会社説明会」でしかなかった、という声が聞かれます。

 

逆に数週間~1か月のプログラムを体験したが、「単なるアルバイトと変わらない」という声もあります。

インターンシップを選ぶ際は期間を先に決めるのではなく、プログラムの内容をよく調べて、内容に見合った期間設定がされているかどうかを見極めることが大切です。

 

さあ、それでは実際にインターンとしてプログラムに参加するまでの流れを見てみましょう。

 

インターン参加の流れ

まず、最初にインターンに参加するまでの流れを見ていきましょう。
1.自分の業種・希望職種を元にインターン先を選定する。
2条件に合う会社のホームページにアクセスし、業務内容や企業理念を確認する。
3実際に、インターン応募フォームや必要書類を作成し、志望する企業もしくは、その企業のインターン募集代行会社に申し込む。
4.先方からの連絡を待ち、メールや電話に連絡が来るので、面接候補日を決め、面接に臨む。
5.その後、合否を伝える連絡がメールか電話に連絡が来るので、その結果次第で実際に参加できるかどうかが決定する。

大きく分けると、この5段階の流れに沿って、応募、選考、参加という流れになることが多いでしょう。さらに、細かい流れを以下にまとめてみました。

1:自分の気になる条件から業種・企業を探す

いくつかのインターン希望者募集サイトや人材斡旋会社の募集要項を参考にしてみました。

まず、最初に、「職種」・「業種」・「特徴」・「有給or無給」などの条件からインターンする企業を検索することが可能なところが多いです。

実際に自分の希望する条件に合った条件や内容から企業を探してみましょう。

たとえば、

・自分はアプリ開発やシステム構築、webアプリケーション・サービスに興味がある人は「IT企業」
・人見知りせず、誰とでも話すことができ、コミニケーションには自信があるなどという理由から営業に興味がある人は「営業系企業」
・将来は、政治家・国会議員として、地域・国規模で周囲の人々の生活をより良いものに改善していきたい、そのための経験がしたい人には「議員インターン」
・実際に、テレビの現場で収録やアナウンス業務に携わりたい人には「アナウンサースクール」「1日局員」
・決算書などの数字的観念から企業の業績を改善し、将来は公認会計士・監査機関で活躍を視野に入れているという人には「決算補助」
といった形です。

こういった業務をインターン生に行ってもらったり、資格取得に必要な実務業務として行える環境をそれぞれの企業では用意しています。

ですので、いくつかの企業に応募してみて、面接に行くことで、それぞれの業種の特徴や要領をつかみ、その上で各々に合うと感じた内容の企業に参加することが望ましいでしょう。

2:エントリーシート・職務経歴書・履歴書を作成

履歴書

大半の企業はウェブ上での提出か、フォームに必要項目を打ち込むといったことを行います。ここでは、自己PRの書き方を見ていきましょう。

まず、文字数としては200~400文字程度が基本となることが多いでしょう。

それ以上・以下の企業もありますので注意してください。

内容としては「自分にはどういうスキル(ex.資格、語学力)があるのか、どのような経験(ex.留学、起業、イベント)をしてきたのか、それらのことを活かしてどのように御社に貢献できます。」といった少し盛った内容で書くことでインパクトを与えることができるでしょう。

ここでよく学生が勘違い・誤解することが「自分は御社で勉強・経験をしたいと考えているのでご応募しました」という内容です。

このような内容ですと、ほとんどの場合書類選考で落とされることが多い傾向があると人材大手企業の採用担当者から話を伺いました。

学生の立場を尊重するとすれば、やる気があり、学ぶ姿勢がうかがえます。

しかし、企業の立場に立って考えてみると、「インターンシップは慈善活動ではない」と解釈することができるでしょう。

当然、企業もインターンを募集して、実際に業務体験をしてもらうには目的があります。

決して、ボランティアで行っている訳ではありません。

インターンとして参加していても、何か1つ成果をあげてほしい、活躍して欲しいと考えている企業が多いでしょう。

そう考えた時に、「勉強させて欲しい」という姿勢・スタンスで応募されると、「この学生は受け身の姿勢でインターンに参加するのだな。」「自分から自発的に行動し、仕事ができない人なので採用してもメリットがない。」と捉えられやすいでしょう。

ですので、こういった書類の場合には、「私にはこういう経験・活動から身につけた○○○が強みにあります。ですので、この○○○は御社の○○という事業や業務に貢献ができるのではないでしょうか。ですので、自分を採用してください。」といった強みを明確にした文章だと、書類を見る側も期待や関心を寄せるのではないでしょうか。

もちろん、「ですので、自分を採用してください。」というのはたとえの話ですので、実際にエントリーシートや書類に記載することはお薦めすることはできません。

こういった内容をアピールすることで、採用担当者は書類だけでこの学生の人物像やイメージがわき、インターン生として受け入れるメリットが明確になるので、まず書類選考の過程では落とされてしまう心配が少なくなるでしょう。

3:実際にエントリー、プレエントリー

自分が興味ある内容のインターン先が決定したら、さっそく申込をしましょう。

ここでの申込は段階に応じて、プレエントリーと正式な申込が分けられている場合があるので、説明書きや応募先を見て、自分で確認しましょう。

ここでのプレエントリーとは、インターンシップを行うにあたって、その採用までのフローを登録ページ等にまとめている企業がありますので、その会員登録ページに自分の情報を入力することを指す場合が多いでしょう。

また、プレエントリー行わなければ、インターンシップや本選考に参加できないといったことが多いので注意しましょう。

そのような情報は各企業の採用ページに詳細が記載されているので、興味・志望する会社には手当たり次第プレエントリーするのも手かもしれません。

申込内容や項目については様々な形があって、
・web上で名前や連絡先などの必要最低限の入力だけで済むもの
・web上で必須項目にいくつか回答する必要があり、その内容が書類選考の役割を担っているもの
・エントリーシートを別途作成が必要なもの

と3種類のうちどれかに当てはまることが多いので、これらのパターンにはいつでも対応できるよう事前に「回答事項のひな型」を作っておくと効率が良いでしょう。

なかには記入フォームに「戻る」ボタンの設定が無く回答制限時間が定められている「時限爆弾式」のものもごく稀にあるので、そのような際の対策にもなるでしょう。

なお、プレエントリーで足切りを行うような企業ほど、大学生に人気があると考えることができます。

選考段階で足切りされてしまうとその先に進むことさえできなくなるので、油断せずに取り組みましょう。

また、企業側で用意されている質問事項やフォーム内容に入力が必要になる場合には、事前に面接対策や書類の添削などの対策を施して確実なものを提出することが、選考通過につながる道でしょう。

4:実際に面接に行く

無事にインターンシップに応募したら、応募した企業、もしくは人材会社からメッセージが届きます。

そこから書類選考などの過程を経て、面接の流れになるパターンが多いでしょう。

面接の所要時間はだいたい30分から1時間が一般的です。

主な質問内容としては、

・学生生活をどのように過ごしてきたのか。(サークル、ゼミ活動、実績)
・今までの人生で問題や壁にぶつかったとき、あなたはそれをどのようにして乗り越えてきたのか。
・将来のキャリア形成を教えてください。
・たくさんの企業がある中から、どうして弊社を選び、応募したのか。
・インターンシップ生として採用された場合、どのようなことをやりたいのか。
・資格やスキル、語学力はどれくらいお持ちですか。
といったものが、面接における代表的な質疑応答になります。

面接に臨むにあたって準備しておくことは、前もって質疑応答で聞かれる内容をイメージしておくこと、今までの経験・体験を思い出して、自分の言葉で説明できることが面接対策になるでしょう。

また、基本的な身だしなみ、笑顔・表情、あいさつ、ビジネスマナーなどといったところも面接会場では審査の対象になるので注意しておきましょう。

5:面接以外の選考について

近年、書類選考から面接といった流れではなく、webテストやグループディスカッションを選考内容に取り入れる企業が増えてきています。

ちなみに、インターンシップの選考は本番の採用や選考に影響をしないと企業側から声明を出すところが多いので、重要度といった点からは低いと考える人が多いです。

しかしながらもちろん本音と建前が異なっていて実際の採用対象にされているケースもあるようです。

ですので、どのような結果になっても後悔しないように本採用同様の心構えでモチベーションは高く維持しておいて、損することはないでしょう。

なお、インターン採用担当者の話によると、一般的な選考は平均1、2回の面接、厳しいところではそれに加えてグループディスカッションを取り入れてくる会社もあるようです。

まれにインターン生を大量に募集しているため、選考などは特になく、書類選考のみといった場合もあるという話を他社の採用担当者から聞くそうです。

Webテストに関していえば、応募者が圧倒的に多い「人気業種」「人気企業」で導入されている場合が多く、基準点を越えなければ選考に進めないという形をとっているそうです。

6:実際にインターンシップに参加する

おめでとうございます。

ここまで突破できると晴れてインターンというスタートラインに立つことができます。

これだけでも結構な手間暇がかかることが分かると思います。

 

しかし、ここからがようやくスタートライン、この後数週間から数カ月にも及ぶ実地研修体験が始まるのです。

この時ばかりは学生であっても学生気分ではいられません。

遅刻も許されなければ無断欠勤なんてもってのほかです。

 

インターンシップによって得られるものは、たとえそれが就職直結型でなくとも、自分が社会に出る時のための予備演習であり、この経験を生かせなければ単なるボランティアでしかありません。

インターンシップを通じて、デキる社会人とはどんなものか、ぜひイメージしてみてください。

 

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