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2016.07.23 ( Sat )

美味しいイメージの大学生塾講師バイトが実はブラック地獄だった件


塾の授業
大学生は何かと出費が多く、教科書代、食費、交友費などで気がついたら財布が空っぽなんてことも多いです。

よほど実家が裕福でなければバイトをしないかぎり大学生ライフを充実させるのは難しいのが現状です。

人気No.1バイトはブラックバイト

そんななか大学生に人気なのが塾講師のバイトです。

給料も1200円と高めのことが多く、なによりも自分の受験経験を生かせるチャンス!

しかも、コンビニや飲食店と違い何時間も立ちっぱなしなんてこともなくて楽!

なんてイメージが浸透しており特に新一年生などは初バイトに選ぶ人が多いです。

 

僕もそのイメージから大学入学直後に人生最初のバイトとして某ことも個別指導塾で働き始めましたが残念ながら、上記のイメージとはかけ離れた現状でした。

サービス残業や理不尽の数々、いわゆる最近問題になっている”ブラックバイト”そのものでした。

 

今回は「大学生に人気No. 1」と言われる塾講師バイトの”嘘と本当”を自身の経験、友人の経験を踏まえつづっていこうと思います。

 

最初に念のため注意しておきますが、すべての塾講師バイトが悪いのではありません。

なかにはバイトの学生を尊重し融通を利かせてくれるところももちろんあります。

しかし、昨今の個別指導塾へのニーズの高まりによる人手不足、個別指導塾乱立状況による顧客取得競争の激化から、バイトに無理をさせるような塾が増えているのも事実です。

 

某大手塾の給料不払い問題などからも、決して大学生が自分の学生という本分を踏まえながら効率よく稼げるという環境ではない必ずしもないという事実、ポジティブな面ばかり強調されすぎている現状をみなさんに知っていただきバイト選びの参考にして頂ければと思っています。

拘束時間ではなく授業時間に対する時給

まず、塾講師のバイトに大学生が1番誤解しているものひとつとして”時給がいい”というものがあります。

確かにコンビニバイトなどでしたら1000円前後が相場で一方塾講師は1200円から2000円が相場で確かに割りが良いように見えるかもしれません。

 

ところが、塾講師のバイトの場合はほとんどが「コマ制」になっており1コマの授業あたりで給料が換算されているのです。

つまり授業にでている時間だけ時給が発生するというシステムになっています。

 

塾によってシステムはまちまちですが、僕の働いていた3つの個別指導塾はすべてのこの形態でした。

このシステムの問題として”授業以外は給料が発生しない”という問題があります。

 

塾講師は生徒に授業をするだけが仕事ではなく、丸つけ、質問対応、そして授業報告書の記入などがあります。

その生徒がどこの分野でつまずいているか、今後どのような指導が望ましいかなど生徒さんの学習状況を親御さんに報告するための書類です。

 

多くの場合が授業後に記入させられることが多く、生徒にあわせた指導が出来るということが個別指導塾の最大の売りですから指導報告書に力を入れている塾も多くやたら記入欄が多いためそれなりに時間はかかります。

しかし、多くの塾がコマ制をとっているため指導報告書の記入は勤務外労働になり給料は払ってもらえません。

生徒の質問を人として無碍に断れない

採点
少なくとも僕や今回情報を提供してくれた友人の場合は1円ももらっていません。

完全なボランティアです。そして指導報告書だけでなく生徒さんからの質問対応なども勤務外にあたります。

僕の場合受験生を教えていたので英作文や小論文の添削などを多くの頻度で頼まれました。

相手は受験生、将来がかかっているのですから、無碍に断ることなんてできません。

 

しかし、いくら親身に添削しようと勤務外扱いのボランティアですから、給料はもらえません。

頑張れば頑張るほど損をする、それがコマ制の罠なのです。

 

ここでひとつ、友人の勤務外労働でのトラブルを紹介します。

友人は地元の個人経営による小規模な個別指導塾で働いていましたが、毎日丸つけの残業をさせられたうえ、自分の業務が終わったとしても子供の見送り、さらには事務作業などをさせられ、多い時には4時間の残業をさせられたそうです。

 

しかし、振り込まれている額は授業をした分だけ、週3で出勤し実質6時間ほど拘束されながらも月収はたったに1万円前後、これは極端な例かもしれませんが、コマ制ですとこのように割に合わない理不尽な状況に陥ることが少なくありません。

予習が必要なのに当然給料なし

さらには塾講師バイトのデメリットとして、予習が必要になるということです。

確かに受験を乗り越えたばかりの大学生といえども、受験が終わってしまえば各科目の知識も当然おぼろげになっているでしょう。

 

事実、やる気のない個別指導塾ではテキストに従って、要点をかいつまんで説明するだけでよいと研修で言われる事も多いですが、生徒は質問ができるから個別指導塾に通っているということもあり、必ず質問をされます。

それに答えるためにも予習が必要となります。

 

ただし、この予習というものが言葉以上に曲者です。

受け持っている生徒が1人であれば何てことないですが、4~5人になると前日に2~3時間は予習の時間が必要になります。

 

塾講師のバイトでそれなりの額を稼ごうと思うと、1日に4~5人教えなければ厳しいのですが、そうなってしまうと予習地獄に陥り自分の時間がなくなることは想像に難くないでしょう。

もちろん、予習にどんなに時間をかけようと1円ももらえないのです。

バイトなのに自由に休めない、辞められない

塾講師バイトの大きな問題として給料がバイト並みでありながら、要求されることが多すぎるということでしょう。

 

まず、よくあるトラブルとしてなかなか辞めさせてくれないというものがあります。

塾講師は大抵生徒との相性を考慮して担当講師を決めます。

なので、途中でやめられてしまうと生徒が困惑し、もし新しい講師と合わなければ生徒が辞めてしまうという危険もあります。

 

ですから、1年生徒の面倒をみ終わってからでないと辞めさせないと雇い主が要求している場合が多いです。

ですが、こちらも所詮は学生バイト、丸一年責任を持つことなどできるわけもありません。

 

原則、塾講師といえども1ヶ月前から申告すれば辞められます。

しかし、常に辞めさせないという圧をかける悪徳塾も多くトラブルが絶えません。

ここでまた1つ僕の友人のトラブルの例を紹介しようと思います。

 

友人は新設されたばかり、フランチャイズ経営の個別指導塾で働いていたのですが、授業が忙しくなってしまいこのままバイトを続けるのが難しくなり、1ヶ月前に塾長に辞める旨を伝え塾講師のバイトを辞めざるを辞めました。

 

しかし、辞めたところ先月分の給料が払われていなかったのです。

何かの手違いと思い連絡したところ、塾長は友人か講師を辞めたせいで何人か担当した生徒が辞めてしまったのでその損害賠償として、給料から差し引いたと主張してきたのです。

 

完全に違法行為です、友人は現在、しかる機関に報告し給料の不払いを訴えているようですが、周囲にもこのようなケースは非常に多く、ほとんどが泣き寝入りになっているようです。

 

他にも、授業外の業務として「両親との面談」や「モンスターペアレンツの処理」をさせられたという話も聞きます。

塾講師として雇われ、授業分しか給料をもらっていないにも関わらず、ストレスが溜まる余計な業務までさせられたのでは到底割にあいません。

塾の常識は世間の非常識

ここでもわかるように個別指導塾の常識と世間の常識が食い違っていることが非常に多くあります。

「塾の常識は世間の非常識」なのです。

 

もちろん、ちゃんと経営されている個別指導塾はいくらでもあります。

ただこれまでに書いた通り、今の時代は個別指導塾ブームに伴い玉石混交状態であり、母体数が多いことで自ずと悪徳個別指導塾が増えてしまっているのが現状なのです。

 

そして、塾講師のバイトをする人の特徴が、子供好きであったり、受験生の役に立ちたいという動機を持った人が多いことも、塾講師に厳しい条件を押し付ける一つの背景になっているようです。

 

悪徳塾でのトラブルを聞いていると、講師のその生徒への愛情に付け入っているのではないかと思います。

「子供が好きなのだから、ここまでして当然。生徒のためなのだから少しくらいあなたが損しても良いでしょ?」

そのような悪徳個別指導塾の魂胆が透けて見えるようです。

 

経営者としての責任を立場の弱いバイトに押し付け、都合よく利用しようと多くの学生バイトが騙されているのが現実でしょう。

それでも塾講師やりますか?

稼げるバイトとして未だ持て囃されておるのは大学生が希少だった昭和の名残からでしょう。

大学全入時代と言われ個別指導塾ブームの現在、バイトの塾講師など掃いて捨てるほどおり、使い捨て扱いなのでしょう。

 

もしあなたが教員志望であり、お金に不自由せず時間に余裕があり、本当に心から子供が好きなのであれば、塾講師のバイトをするのも選択肢として良いのかもしれません。

 

しかし、ほとんどの大学生が自分の生活費、交友費のためにするのがバイトです。適度に稼いで、適度に遊ぶ学生生活をしたいのであれば塾講師は最もお勧めできないアルバイトです。

 

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