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就活

2016.07.11 ( Mon )

「簿記は就活に必須」というのは今でも通用するのか?現実はこうだ!


簿記

大学生生活で勉強してきた証の一つとなるのが、「資格」です。

今回はその中で「簿記」について取り上げていきます。

 

まず、簿記の種類には日商簿記、全経簿記、全商簿記、日ビ簿記があります。それぞれで主催が異なっており、左から日本商業会議所、全国経理教育協会、全国商業高校学校、日本ビジネス技能検定協会が行っています。

 

その中で大学生にメジャーな試験が日商簿記です。

 

日商簿記では、3級、2級、1級とレベルが分かれており、内容は3級では、商業簿記です。簿記入門の授業で学ぶ内容です。

2級では商業簿記と工業簿記です。商社系や金融系などの経理職、事務職への就職活動を考える場合、これぐらいの知識はマナーとして最低限必要でしょう。

1級では、商業簿記・工業簿記・原価計算・会計学の基礎的知識が問われます。

一般的に取得には、1年以上を要すため、公認会計士や税理士を目指さない限り、あまり学生には必要ではないでしょう。

しかし、簿記のレベルによっては、職の幅や選択の可能性が広がっていきます。

 

そこで、「簿記」取得のメリット・デメリットがあるのか、いろんな先輩たちの声をもとに考えてみましょう。

 

簿記を勉強するメリット:1 公認会計士・税理士試験の受験資格が得られる

 

メリットの中でも、イメージが付きやすいメリットはこれに尽きるでしょう。

しかし、1級を取得することで、選択肢が広がるという考え方もできれば、先にある国家試験を目指すうえでの、第一ステップととらえる学生もいます。

 

ただ、勉強したからといって、国家試験は誰でも受かる訳ではありません。

あくまで「公認会計士・税理士という資格取得を前提にした人」にとってはメリットというだけで、それ以外の人にとってはあまりそうではありません。

 

簿記を勉強するメリット:2 同じ考えをもつ仲間ができやすい

 

文系学部の学生は、何かしらの資格取得を考えます。

彼らにとって最も資格でイメージしやすいものは「簿記」でしょう。

そのように考える学生が多ければ多いほど、知り合える人の分母は当然増えます。

 

知り合った後に勉強方法をアドバイスしあえ、試験範囲を確認しあい、また、分からないところがあれば質問しあう程度の関係はすぐに作れるでしょう。

そのような仲間がリアルに出来るのが大学を通じて簿記を学ぶメリットです。

社会人になってから通信教育で学んだとしてもこうはいきません。

 

簿記を勉強するメリット:3  業界の情報が集まりやすい

 

当然、国家試験を前提にしている場合も多く、自分と同じ学部、ゼミや資格スクールに在籍しているケースがあります。

そうなると、息詰まるポイントや難解問題の対処方法、解説が集まりやすくなり、その分知識の幅が広がります。

これがきわめて国会試験を目指すうえで大きなメリットになります。

 

国家試験における勉強方法については、高校までの「個人の戦い」に近いものと認識をしていれば問題になることはないでしょう。

しかし、同じ目標を持つ仲間の存在は、モチベーションの維持、アウトプット機会を創りだし、より効率のいい流れを創り出すでしょう。

 

簿記を勉強するメリット:4 決算書が読める

また、決算書の数字を見て、会社の財務状況や借入状況を最低限把握できるのも大きなメリットに成り得ます。

それは、就職活動の際には、志望する会社の経営状態や優良企業の分類に入るのかという判断材料にもなり、また、将来、独立を考えている場合には、確定申告を行う際の知識として役に立つからです。

 

サラリーマンの中で、副業が可能な企業に勤めている人は、個人で確定申告を出さなければならない場合もあるのです。

そういう時に、大学時代きちんと簿記の勉強をしていれば、個人で申告する場合にも苦労しないでしょう。

 

簿記を勉強するメリット:5 単位取得に繋がることがある

 

・簿記の資格を取る意志があれば、出席を免除し、テスト本番の点数だけで成績を判断するという対応をしている教授もいます。(H大学 経営学部 2年)

 

・会計関係の授業で、日商簿記の受験並びに、合格を義務付けている授業もあります。(W大学 商学部 2年)

 

・他にも、日商簿記3級の合格証書を担当教授に見せると、簿記入門の単位を取得できます。(H大学 経営学部 1年)

 

それぞれの大学によって、成績評価基準は異なりますが、比較的多くの授業で日商簿記試験の受験を勧めているケースが見受けられます。

もちろん、学生にとっては単位取得に余計な時間を割かずに済むことに繋がるので、ただ単位のためにダラダラと義務出席を繰り返すのに比べて非常にありがたいことです。

 

<簿記を勉強するデメリット:1 大学生活の幅が狭まる

ガリ勉

役立つ資格と言われていても、デメリットもいろいろ考えられます。

 

まず、誰もが経験するのが、最初にイメージしていたよりも覚える量、理解力が必要とされるということです。

ただ、暗記だけすれば合格点を取れるといった単純な試験ではありません。

もちろん、簿記に限られたことではありません。

 

そのため、レベルが3級、2級、1級と上がるにつれて、勉強時間を確保するのが難しくなります。

そして、徐々に、簿記以外の勉強時間をなかなか確保できないといった状態に陥りがちです。

 

特に、公認会計士や税理士に何が何でもなりたいという思いが強い学生は、大学生活の多くをダブルスクールなどに費やすケースがあるのですが、そのために本来の「大学生らしい大学生活」を送れなくなり、逆に効率を落としてしまう場合は本当に意味があるのか疑問になります。

 

さらにはダブルスクールで勉強を行う場合などは、その費用を捻出するためにアルバイトの分量を増やすなどしなければならず、ますます自由になる時間が圧迫される可能性もあります。

簿記を勉強するデメリット:2 仕事を生む役割とはいいがたい

 

簿記の目的は、会社の経営活動を帳簿に記録、計算・整理し、その結果を財務諸表と呼ばれている決算書、つまり、貸借対照表・損益計算書を作成することにあります。

これらの書類を確認すれば、企業の資産状況や資金の流れ、黒字か赤字かなどを判断でき、来期の経営計画・方針の参考になります。

 

公認会計士の資格を取得すれば、会計のプロフェッショナルとして、具体的な経営戦略にアドバイスを提示し、売上に貢献できる「コンサルティング」業務も請け負いやすくなります。

 

しかし、事業を行う会社の決算業務や業績改善に向けてのアドバイスをする立場にいきなりなれるほど社会は甘くありません。

大企業になればなるほど経理に関する数字を扱う仕事はごく一部の上層部の人間しか触ることができないのが普通です。

 

その意味で、自分が社長として「ゼロから生み出す」場合や、コンサルティングとして企業のスタートアップを行うような場合を除いて、直接的に実践の現場で知識を使うような場面が来るのは「遠い将来」と考えた方が現実的かもしれません。

ほとんどの場合はせっかく勉強しても実践では行かせず「宝の持ち腐れ」になってしまう可能性が高いようです。

 

簿記を勉強するデメリット:3 常に勉強し続けなければいけない

 

今日の金融経済はアジア、欧州の経済成長・危機に影響を受け、めまぐるしく、変化しています。

また、スマートフォンの普及、企業のグローバル化などが進む中で、社会の変化に対応すべく制度の改善・改定が頻繁に行われており、その都度新しいシステムを学び続けなければなりません。

それらの勉強は、ときには資格試験以上の勉強量になるともいわれます。

 

また、経理という業務はその特性として常に数字を扱うものとなり、ミスが許されない企業の根幹にかかわる部分でもあるため、たえずプレッシャーに襲われ苦痛に感じる人も多いようです。

 

簿記を勉強するデメリット:4 ソフトが開発されている

 

近年では、法人・個人向けに会計ソフトも家電量販店等で安価に提供されており、良くも悪くも、簿記を取得しているからといって、突出した恩恵を受ける訳ではない可能性があります。

システムに関しては日進月歩で役立つ商品開発が進んでいくため、このような傾向は今後どんどん進んでいくことでしょう。

ソフトには人間が電卓を叩くより、計算機能や処理機能が格段に優れているというメリットもあります。

 

会計ソフトの場合、導入してから、ソフトに慣れることに時間を要したり、データ入力時の打ち込みミスをする場合も考えられますが、そういった場合も「サポート機能」「解説」といった便利な機能があるので、ITの発展が人間の仕事を奪うという可能性も考えられます。

 

まとめ:活かすも殺すも自分次第

このように、最終的には、その後の人生においてその学んだ内容を活かせるかどうかは最後は自分の生き方次第になります。

ただ、卒業生が「大学時代に学んでおけば良かったと思う講義内容」のアンケート結果では、時代を問わず「簿記」はたえず上位にランクインしています。

 

実際に講義を受講してはじめて分かるのですが、大学の授業の中で特に「一般教養科目」の中には、単位取得のため以外にあまり役立たないような内容のものも少なからず存在しています。

そのような観点で比較すると、「簿記の利用価値の高さ」は目を見張るものかもしれません。

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